「オリンピックの100年史を振り返る」映画53作品のブルーレイBOX。2017年12月の発売後まもなく1年でかなり値崩れしてきました。そこで個人輸入で入手することにしました。1996年から20年をかけた映画修復プロジェクト。その美しい映像の一部を紹介します。(文中敬称略)
目次
”100 Years of Olympic Films” ブルーレイBOX
”高度なレストア技術と高品質な映像”で人気のクライテリオン・コレクション。2017年12月にコレクションに加わったのが『オリンピック映画100年史』。Blu-ray版は32枚組、DVD版は43枚組の大ボリュームです。
Blu-ray/DVDBOXは2017年12月に発売
”100 Years of Olympic Films”のブルーレイボックスは、2017年12月の発売。
Announcing 100 YEARS OF OLYMPIC FILMS — Our biggest box set ever! https://t.co/LS1XEDtOH0 pic.twitter.com/vdXS9G4ciy
— Criterion Collection (@Criterion) 2017年8月10日
▼”the Criterion Collection”ウェブサイトの商品説明
▼日本語の紹介記事『100イヤーズ・オブ・オリンピック・フィルムズ』
海外発売版を米国Amazonで注文した
クライテリオン・コレクションは日本では販売しないため、輸入盤を入手するしかありません。
発売から約1年となる2018年11月に入ってから、米国Amazonで価格が大きく下がりました。新品ながら発売価格のおよそ半分の水準。さっそく注文してしまいました。
割高とはなりますが、日本のアマゾンでも輸入盤を買うことができます。
"オリンピック映画修復プロジェクト" 1996年~20年間
”100 Years of Olympic Films”は、1996年に始まった「オリンピック映画修復プロジェクト」による成果です。
国際オリンピック委員会の監修で始まったこのプロジェクトは20年以上をかけてようやく完成したのです。
20年の歳月を経て貴重な53作品のレストア作業が終了・完成となりました。これを機にクライテリオンではBD、およびDVDボックス化(BDは32枚組、DVDは43枚組)。
ラインナップには市川崑監督作品/4Kスキャン/2Kデジタルレストア『東京オリンピック』(65)、8Kスキャン/2KデジタルレストアによるIMAX版/長野オリンピック公式記録映画『名誉と栄光の物語』(98)も含まれる充実ぶり。
収録作品中、監督として最多クレジットされるのは、記録映画・番組を数多く製作していることで知られるバド・グリーンスパン(1926-2010/エミー賞8回受賞)。
STEREO SOUND online 2017/8/12 クライテリオンからのお知らせ《特別編》 『100イヤーズ・オブ・オリンピック・フィルムズ』 (BLU-RAY, DVD) より引用
オリンピック映画修復プロジェクト / 1912-1992: 80 years of Olympic films restored
▼「オリンピック映画修復プロジェクト」は、国際商業視聴覚ライブラリー連盟(FOCAL International)が選出する、2017年の”最も優れた復元・保存プロジェクト(Award for Best Archive Restoration & Preservation Project)”を獲得しました。
▼プロジェクト運営者の”エイドリアン・ウッド(Adrian Wood)”が、国際フィルムアーカイブ連盟(FIAF)の機関紙 Journal of Film Preservation 第98号(2018年4月)に寄稿した “A Challenge, Olympic in Both Its Nature and Its Scale”
▼上記の記事の要約&和訳した記事
マイナーな競技種目も魅力を再認識するのも良い
比較的マイナーな競技種目は、自分の国の選手が活躍しない限りは、テレビ等で大きく取り上げられる機会は多くありません。
こういう素敵なフィルムを見ていると、そんな種目の意外な魅力に気がついたりして良いものです。
▽ちなみに、直近のオリンピックでの競技と種目の数はそれぞれ次のとおりです。
- 2018年の平昌冬季オリンピック・・・15競技|102種目
- 2020年の東京オリンピック・・・33競技|339種目
”100 Years of Olympic Films: 1912–2012” メイン予告編
スケート|フィギュア・ペア
フェンシング
水泳|飛込
”陸上”等、メジャー種目にも魅力がいっぱい
オリンピックの「メジャー種目」といえば、陸上競技は代表格でしょう。テレビやマスコミにも大きく取り上げられます。私も好きです。
映画”炎のランナー(Chariots of Fire)”に感銘を受けた少年時代
1981年に公開された映画「炎のランナー / Chariots of Fire」(第54回アカデミー賞作品賞)。私はこの映画を中学生のときに観に行って、強い感銘を受けました。
当時はまだ宗教的な背景をすべて理解することは出来ませんでした。
しかしながら、「ただ走ること」にも、個々人の様々な背景、信条その他が絡み合い、トラックでの競争は「純粋なかけっこ」ではない・・・と、オリンピックの陸上競技を見る目も変わりました。
スポーツファン、オリンピックファンの方は必見の名作映画です。
クライテリオン・コレクションの美しい映像でオリンピックの歴史を振り返りながら、2020年の東京オリンピックを待つ。なかなか楽しみです。
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