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ジョージ・ハリスン | クラウド・ナインで完全復活

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ビートルズ解散後にソロ活動で大成功を収めたジョージ・ハリスンは、1970年代後半からトラブル等も続き、やがて本格的な音楽活動から遠ざかっていきました。復活のきっかけを与えたのはELOのジェフ・リンであり、伝説の覆面バンド結成へ繋がるのでした。(文中敬称略)

音楽活動から遠ざかっていったジョージ・ハリスン

ジョージ・ハリスンがビートルズ解散後にソロとして活躍するものの低迷期へ入っていった過程は ジョージ・ハリスン名曲”マイ・スウィート・ロード”盗作訴訟に敗訴 をご覧ください。

浮き沈みの要点を書き出すと次の5つ。

  • 1970年、初のソロ・アルバム『オール・シングス・マスト・パス』が全米・全英No.1の大ヒット
  • 1971年、『バングラデシュ難民救済コンサート』を開催し、ライブアルバムがグラミー賞獲得
  • 1973年、2枚めのアルバム『Living In The Material World』も全英2位・全米1位の大ヒット
  • 1973年、インド音楽のラヴィ・シャンカールと共に行った北米ツアーが酷評を受ける
  • 1976年、初のソロ・シングルの大ヒット曲『マイ・スウィート・ロード』が盗作である・・・と訴訟を受ける

更にはレコード会社とのトラブルも起き、やがてジョージ・ハリスンは映画製作等、音楽活動以外の分野へ力を入れるようになっていきました。

 

再び音楽活動の情熱を取り戻したジョージ・ハリスン

1980年12月8日にジョン・レノン射殺事件が起きます。ショックを受けたジョージ・ハリスンは翌年1981年に追悼のシングル曲を発表して大ヒットさせました。

それでも音楽活動に情熱を注ぎきれないジョージに影響を与えたのはELO(エレクトリック・ライト・オーケストラ)のジェフ・リンでした。

 

ジョン・レノンを追悼する曲”All Those Years Ago”が大ヒット

1981年、当初はリンゴ・スターに提供する予定だった曲の歌詞を書き換えた”All Those Years Ago”は、全米2位の大ヒット曲となります。

リンゴ・スターがドラム、ウイングス(ポール・マッカートニー夫妻とデニー・レインの3人)がコーラスで参加したことも話題となりました。

All Those Years Ago (Remastered 2004)

しかしヒットの後のジョージ・ハリスンは、まだ音楽活動に本腰が入りません。次にリリースしたアルバムは宣伝にも力を入れず、ヒットチャート圏外に沈みました。

 

ELOのジェフ・リンと映画『上海サプライズ』で共演

本格的な音楽活動から遠ざかっていたジョージ・ハリスンは、1986年公開の映画『上海サプライズ』IMDbーShanghai Surprise に曲を提供して自らも出演しました。

この映画『上海サプライズ』の音楽を、ジョージとともに担当したのが、ELO(エレクトリック・ライト・オーケストラ)のジェフ・リン(Jeff Lynne)でした。

ELOの歴史については ”エレクトリック・ライト・オーケストラ”~「ジェフ・リンズELO」へ をご覧ください。

 
 

ジェフ・リンは熱狂的なビートルズファンとして知られていました。そして人気バンドELOを率いるアーティストであり、かつ名プロデューサーの一面もあわせ持つジェフ・リンが、ジョージ・ハリスンの音楽活動への情熱に再び火を付けたのでした。

 
 

ジェフ・リンと組んで制作したアルバム『クラウド・ナイン』が大ヒット

ジョージ・ハリスンは、ジェフ・リンを共同プロデューサーに迎え、アルバム『クラウド・ナイン(Cloud Nine)』を制作します。

1987年11月に発売された『クラウド・ナイン』は、大々的なプロモーションを行ったこともあり、世界各国で大ヒットしました。

 

シングルカットされた”セット・オン・ユー(Got My Mind Set On You)”は、ジョージ・ハリスンにとって1973年依頼の全米チャートNo.1のヒットとなり、完全復活を印象づけたのでした。

George Harrison – Got My Mind Set On You (Version I)

覆面バンド「トラヴェリング・ウィルベリーズ」を結成

勢いに乗ったジョージ・ハリスンは、1988年に覆面バンド”トラヴェリング・ウィルベリーズ(Traveling Wilburys)”を結成します。

 

 

メンバーはスーパースターの5名。上のツイート写真左から順に、

  • ボブ・ディラン(Bob Dylan)
  • ジェフ・リン(Jeff Lynne)
  • トム・ペティ(Tom Petty)
  • ジョージ・ハリスン(George Harrison)
  • ロイ・オービソン(Roy Orbison)

所属するレコード会社が異なるため、実名を伏せて変名を使用。プローモーションなどの宣伝活動を行いませんでした。しかしトラヴェリング・ウィルベリーズは大人気となりました。

 
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