ジョン・レノンのパートナーとして海外で最も知られる日本人女性の一人であるヨーコ・オノ(小野洋子)。知る人ぞ知る安田財閥の家系に属するお嬢様です。一部マスコミから「奇病」とも報道された病気、レビー小体型認知症(DLB)は必ずしもレアな病気ではありません。(文中敬称略)
ジョン・レノンの未亡人、オノ・ヨーコは安田善次郎の『ひ孫』
安田善次郎は安田財閥の創始者
安田善次郎は富士銀行(みずほ銀行の前身)の創業者で、安田財閥の創始者です。
富士銀行はもとは「安田銀行」という名称で、戦後のGHQの財閥解体により「富士銀行」へと名称を変えたのです。
オノ・ヨーコ(小野洋子)の華麗なる家系
オノ・ヨーコの華麗なる家系の例として3つを挙げます。
- 母方の祖父・・・安田善三郎(貴族院議員)は安田善次郎の娘婿
- 父方の祖父・・・小野英二郎は日本興業銀行(みずほ銀行の前身)の第4代総裁
- 父親・・・小野英輔は東京銀行(三菱UFJ銀行の前身)の常務
まさに「名家のお嬢様」です。ジョン・レノンと結婚した当時の「お金目当てでジョンに近づき、ビートルズ解散の一因となった東洋女」という世間のバッシングは、いかに的外れだったかが分かります。
ヨーコ・オノの現在に関する報道
2017年にヨーコ・オノが深刻な病気かかっている旨の報道がなされました。
レビー小体型認知症(DLB)のワイドショー的扱いに嫌悪
2017年4月にセントラルパークに車椅子で現れたオノ・ヨーコさんについて、レビー小体(しょうたい)型認知症(DLB)を患っていると報道されました。
ワイドショーのキャスターが「ほとんど知らない病気」と発言したりネットやYouTubeで「認知症がヤバイ」とか興味本位に取り上げている投稿も目立ちます。
実は昨年、私も親族をレビー小体型認知症(DLB)で亡くしています。厳密に言えば、DLBの末期に誤嚥(ごえん)性肺炎にかかって亡くなりました。
無知なキャスターやコメンテーターが「病気」に対して軽々しくコメントすることに嫌悪感を覚えます。
病気を取り扱うことが分かっているのならば、せめて事前に調べて予備知識は頭に入れておくべきです。プロなのだから。
レビー小体型認知症(DLB)という病気
まず、レビー小体型認知症は三大認知症の一つで、高齢者の認知症の20%を占めており、必ずしも「レア」な病気ではありません。
レビー小体型認知症は、日本ではアルツハイマー型認知症、血管性認知症とともに三大認知症と呼ばれ、欧米ではアルツハイマー型認知症に次いで2番目に多い認知症と言われているように、頻度の高い認知症で、日本では高齢者の認知症の約20%を占めます。
レビー小体型認知症研究会ウェブサイト より引用
レビー小体型認知症の特徴や症状についてのダイジェストをここに書くのは避けます。専門サイト等を見てきちんとご理解いただく方が良いです。
誤診に注意、場合によってはセカンドオピニオンも
ひとつだけ「DLBは誤診されることがある」ことだけ注意喚起しておきます。亡くなった私の親族も、当初の誤診によって適切な治療開始が遅れた事実があります。
レビー小体型認知症(DLB)は、アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症などと誤診されたり、単なるパーキンソン病と診断されたりすることが少なくありません。そのため、適切な専門医を見つけ、早期に治療・対応をすることが何よりも大切です。
レビー小体型認知症サポートネットワーク より引用
ロビン・ウィリアムズもレビー小体型認知症(DLB)
名優ロビン・ウィリアムズはこれまで、鬱病が原因で自殺したと思われていましたが、死後の解剖によりDLBだったことが判明しています。

