1990年代の初めにパチンコにはまった時期があります。当時大好きだったのは、現金機の最終世代の爆裂連チャン機。しかしトータルの収支はトントンだったし、パチンコ依存症から脱せずに苦しむということもありませんでした。(文中敬称略)
パチンコ依存症に片足を突っ込んだ1年間
バブル経済が崩壊して数年後の1993年、銀行にいた私は、東京から大阪へ転勤になりました。
大阪への異動の辞令を受けた直後に、私は交際していた女性にプロポーズ。「1年後に結婚しよう」という話になりました。
結婚前の1年間、転勤先の大阪でパチンコにはまった
大阪には知り合いもほとんどいなかった私は、寂しさを紛らわすためにパチンコを打ち始めました。
すると、家でゲームすらほとんどやらない私が、パチンコの面白さに夢中となり、すっかりハマッてしまったのです。
ほぼ毎日、休日は朝から晩までパチンコを打ち続けた
平日は帰宅途中に、独身寮のある最寄り駅の脇にあったパチンコ店で22時~23時の間に30分~1時間程度。
休日は朝から夜まで1日中打っていることも多々ありました。
タバコの煙が全くダメな自分が、あの煙モウモウの環境によく居ることができたな、と今では思います。それほど夢中になっていました。
お気に入りのパチンコ機種ワンツー
1年間、私はパチンコ店に足繁く通いました。しかし実は、遊ぶパチンコ機種はほとんど決まっていました。
お気に入りの1位と2位は、次の2機種です。
- エキサイトジャック2(ニューギン)
- フィーバーパワフルⅢ(三共)
エキサイトジャック2(ニューギン)はテンポの良い爆裂機
とにかく一番好きだった機種はニューギンの「エキサイトジャック2」です。パチンコを打っていたうちの9割くらいはこの機種だと言っても過言ではありません。
小ぶりのドラムのスロットが小気味よく回転し、ノーマルリーチのみなので、とにかくテンポが良いのです。
エキサイトジャック2(ニューギン) [保留玉連荘 デジパチ]
ノーマルリーチのみの潔さと絶品ファンファーレ
大きな液晶画面のパチンコ機種が主流になってからは、長時間引っ張って気を持たせる「スーパーリーチ」が当たり前になりました。私はあれが苦手です。
「大当たりの抽選はスタートチャッカーに玉が入った瞬間に行われる」ことを知っているので、お祈りする気持ちにもならず「早く結果を出せよぅ」とイライラしてしまいます。
その点、このエキサイトジャック2は潔い。
軽快な効果音とともに大当たりした際のファンファーレも素晴らしい。後年、この中古台を自宅に購入しようと真剣に検討したくらい音が好きでした。
エキサイトジャック2 (ニューギン)
爆裂連チャンした時の破壊力が凄まじい
エキサイトジャック2はテンポと効果音の良さに加えて、何と言っても、その爆裂ポテンシャルが魅力でした。
基本的な仕組みは保留玉2個めで大当たりすると高確率で4連チャンが確定する。時々これが連鎖的に起きて爆裂します。
私が経験した中での最高は、200円投下で大当たりし20数連チャンを続けました。
得られた稼ぎは、2時間で約10万円でした。
エキサイトジャック2(ニューギン)<ガチで保留玉連荘> [保留玉 連荘 デジパチ]
故意にエラーを起こす攻略法もあった
『大当たり中の●周目に玉打ちを止めてわざとパンク(エラー)させると、復帰後の保留玉2個目の連チャン確率が飛躍的にアップする』そんな攻略法があることを知って試したこともあります。
実際、成功しましたね。しかしパンクしたら店員さんを呼ばなければならないので何度も出来るものでありません。
「エラー攻略法禁止」の張り紙をしてある店もありました。
更に詳しく知りたい場合は エキサイトジャック2(ニューギン、デジパチ) – まにあっく懐パチ・懐スロ に細かいスペック等の解説記事があります。
フィーバーパワフルⅢ(三共)は斬新な液晶画面
エキサイトジャック2を設置していない店でもっぱらプレイしたいた機種は、三共の「フィーバーパワフルⅢ」でした。
9個のマスの縦・横・斜めのいずれかで「7」が揃うか、9マス全てが「フルーツ」になれば大当たり・・・という斬新な液晶画面でした。
フィーバーパワフルⅢのリーチ画面
ワンダーウーマン風? の女の子キャラクターがちょこちょこ動き回り、フルーツと7の数字がクルクル回転する液晶画面はとても魅力的です。
リーチ画面のサンプル動画を2つ並べてみましょう。
フィーバーパワフルⅢ(三共) リーチ集 [保留玉連荘 デジパチ]
フィーバーパワフルⅢ オールフルーツ
じりじりするスーパーリーチはない
フィーバーパワフルⅢもノーマルリーチのみ。気を持たせてイライラする「スーパーリーチ」は存在しません。
【BOSSの名機列伝】 フィーバーパワフルIII【パチスロパチンコ】
連チャン規制後にパチンコをピタッとやめた
そんな感じで1年間はほぼ「パチンコ依存症」に近かった私でした。しかし結婚とともにパチンコ店に通う回数が減りました。
かつ、「社会的不適合機」の撤去という大規模な自粛措置によって好きだった機種が次々と消えてなくなり、CR機(=プリペイドカード式のパチンコ機)に切り替えられていくと「確変モード」で小さな連チャンしか起こさなくなってしまったのです。
爆裂機に夢中になった自分にとっては何か物足りなく、やがて全くパチンコを打つことを止めてしまいました。
爆裂機の時代の収支はプラスだった
現金式(非CR機)の爆裂機種を中心に(攻略法を研究しながら)毎日打っていた1年間の収支はプラスでした。
その後の確変モード中心のCR機をたまに打つ状態になったらマイナスになりました。自分の感覚としては「稼ぎにくくなった?」。
多重債務者問題は爆裂連チャン機のせいなのか?
パチンコ依存症による多重債務者の増加がよく社会問題として取り上げられていました。
しかし果たして爆裂連チャンするパチンコ機種とパチンコの存在のみが元凶なのか?
疑問を感じます。