市役所から届いた防犯情報メールに「自転車のサドル盗難防止対策を」と書いてあったので「サドルだけ盗むやつがいるって知らなかった!」とツイートしました。
すると驚くことに「盗まれたことがある」という声が次々と届きました。そこで調べてみたところ、サドル泥棒の意外な理由や動機を知りました。(文中敬称略)
なぜ自転車のサドルだけ持ち去るの? 盗む理由と動機を知って対策に生かす
普通の人であれば「自転車のサドルだけ盗んでどうするの?」と思ってしまいますねー。
自転車サドル盗難の理由や動機は大きく分けて5つあるのではないかと私は推測します。
- 単なる物欲
- いたずら
- 嫌がらせ
- サドルフェチ(変態)
- 原付きバイクの盗難ツール
1.単なる物欲
この「単純にそれが欲しいだけ」という動機は比較的わかりやすいです。
素材に高級革を使ったりして、値段が数万円する高級サドルもあります。またはレアなモデルのサドルであるとか・・・
そのサドル希少価値が分かる自転車マニアであれば、盗んででも手に入れたいと思うのでしょう。
または高値で転売する目的で高価なサドルを物色しているケースも考えられます。
2.いたずら
自転車の持ち主の困った顔を見る、または想像して楽しむタイプですね。
例えば、2011年に東京大学の駐輪場で「すべての自転車のサドルがブロッコリーやバナナに差し替えられる」という事件が起きました。
▼警察も調査。東大の駐輪場で自転車のサドルとブロッコリーを交換した犯人が自首していた
GIZMODO 2011/9/16 記事 より引用
名乗り出た犯人は学生3人で、動機は「所有者の驚いた顔を見たかった」と語ったとのことです。
3.嫌がらせ
いたずらや嫌がらせの場合は2つのパターンが考えられます。
- 特定の人物(または団体)を狙うケース
- 無差別に行うケース
実際に私は、中学生の同級生が「他人の自転車に嫌がらせ行為を行う」現場を目撃したことがあります。
同級生Aは、ある日の授業中に「ちょっと騒いだ」という理由で教師Bにキツく叱られました。
するとAは、怒られたその日の放課後に(中学校の校舎の駐輪場に停めてあった)教師Bの自転車のタイヤに針で穴を開けてパンクさせたのです!
「腹いせで自転車のタイヤをパンクさせる」ぐらいですので、個人的な恨みによる嫌がらせで対象者の自転車のサドルを外してしまうことも十分ありえます。
何かにムシャクシャとした人物が「無差別に」サドルを持ち去ってうっぷんを晴らす可能性もあります。
4.サドルフェチ(変態)
これは例えば、好きな女子の自転車のサドルを盗んで自宅で愉しむ変態。または好きが高じて嫌がらせをしてしまう、倒錯した青春少年とか?
「変態が犯人だった」冗談みたいな現実の事例があります。
2013年にびっくりするような「サドルフェチ」の犯罪者がニュースになっていました。
女性が使っているとみられる自転車から革製のサドルだけを選んで盗みを重ねていたといい、同署は自宅からポリ袋に入ったサドル計200個(計120万円相当)を発見、押収した。
・・・中略・・・
調べに「革の質感や、においが好きで、なめたりにおいをかいだりしていた」などと話しているという。
MSN産経ニュース より引用
「サドルフェチ」の逆襲!?
この変態サドル盗難事件のニュースには後日談があります。
「サドルフェチ」と報道された犯人が、「私はサドルフェチではない」として、神奈川県(神奈川県警)とスポーツ紙のメディア6社を相手取り、名誉毀損で損害賠償請求の裁判を起こしたのです。
裁判資料では次のように記載されています。
「盗んだサドルの匂いを嗅いだり舐めたりしたことがあったのは事実であるが、匂いを嗅いだり舐めたりすることが盗みの目的ではなかった」
「人間関係のストレスが引金になって、サドル窃盗がやめられなくなり」
「盗んだ動機としては『革が好きだから盗んだ』『革特有の匂いが好きだから盗んだ』『人間関係のストレスで盗んだ』以外には、原告自身は今現在も説明することができない」
デイリー新潮 2016/3/28 より引用
・・・もう、何と言ってよいやら・・・意味不明です。
5.原付バイクを盗むためのツールとして利用
インターネットを調べていると、興味深い記事を発見しました。
筆者の体験談として、盗まれたサドルが「原付きバイクの鍵穴を壊すために使用された」と警察から言われたと書いています。
(現在、引用先サイトはアクセス不能です)
うさノート+ 2013/6/18 記事 より引用
自転車サドルのパイプ部でバイクのキーシリンダー部分を打ち抜いてカギを破壊!?
もっと調べていくと、実際に「原付バイクの鍵穴を壊すために自転車サドルを利用する方法」について事件報道されたニュースもありました。
原付バイク8台とナンバープレート1枚を盗んだ疑いがもたれている。8人は自転車のサドル(パイプ部)を使い、これを強く押し当てることでバイクのキーシリンダー部分を打ち抜く手口でカギを破壊。エンジンの始動を行えるようにしていた。
Response 2008/10/21「カギを破壊してバイク盗難、少年16人を逮捕・書類送検」 より引用
自転車サドル盗難の防犯対策は!?
自転車のサドルが盗まれる背景には様々な要因がありことが分かりました。所有者としてはもう「サドルを外せない」ようにロックしておくしか対策がありません。
「サドルなし自転車」という発想もあるにはあるようです・・・
盗難防止グッズ
「自転車サドル盗難防止グッズ」は検索すると、ワイヤー式やボルト式等、たくさん出てきます。
その中で気になったのがこれです ↓
ABUS「ナットフィックス」カギを使わないホイール・サドル盗難防止用ロック
柱に固定した状態のバイクは倒すことができない、という原理(重力)を利用した画期的なホイール・サドル盗難防止用ロックナット。自転車を倒すとロック解除できる。ハイセキュリティなロックと併用することで、結果的に広範囲をロックできる。2017年8月10日(木)発売。
鍵が不要。自転車を倒さないとロック解除できない仕組みです。駐輪場やポールに自転車を固定できる環境ならば良いかも。
簡単にサドルをロックできるワイヤー式のグッズもあります。「サドルロック」で検索すると出てきます。
自転車からサドルを無くしちゃえ!? サドルなし自転車(立ち漕ぎ自転車)
いっそのこと、サドルなしの自転車にしてしまえば心配ない!?
ちなみに、下の写真の「Occam Cycle」は2014年にクラウドファンディングに失敗して商品化に至りませんでした・・・
▼新しい自転車と鍵は同時に買うべき?▼