室町時代から続く超老舗の「”羊羹の”とらや」。10月1日に3年ぶりに赤坂店(実質本店)がモダンな建物に生まれ変わってリニューアルオープンしました。実は「日本一」との呼び声もある赤飯についても触れました。(文中敬称略)
羊羹のとらや(虎屋)から赤坂店(本店)リニューアルオープンの挨拶状が届いた
羊羹で有名なとらや(虎屋)さんからご挨拶状が届いていました。
ペラペラなDMのほとんどは開封もせずに捨ててしまいますが、これだけ丁寧に包まれていたら、さすがに粗末には扱えません。
私が富士銀行(みずほ銀行)を退職してから既に12年も経過しています。
いまだにご挨拶状をお送りくださる虎屋さんには「お得意様を大切に扱う」老舗の凄みを感じます。
2018年10月1日、”5代目”赤坂店がモダンな建物に生まれ変わり開店した
従前の”4代目”赤坂店は、1964年に建設された地上9階建てのビルで、店舗と本社機能を備えていました。このビルは2015年まで51年にわたり営業を続けた後、建て替えのために取り壊されていました。
ちなみに「とらや」の本店はもとは京都にありました。明治維新の東京遷都(都が京都から東京へ移転)の際に、天皇家に追随する形で東京へ移転したのです。
とらやは、室町時代後期に京都で創業し、後陽成天皇のご在位中(1586~1611)より御所御用を勤めてまいりました。
1869年(明治2)、東京遷都に伴い、京都の店はそのままに東京にも店を開設し赤坂の地では140年近く商いを続けております。
「赤坂店リニューアルオープンのご案内」から引用
下の地図を見て分かるとおり、虎屋の赤坂店(本店)は赤坂御所のすぐ脇にあります。このことからも「皇室御用達」としての歴史をリアルに感じることができます。
とらやの歴史に興味ある方は 虎屋の五世紀~伝統と革新の経営~をご参照ください。
新しい赤坂店は、低層の建物。内装は吉野の檜(ヒノキ)を使用
生まれ変わった赤坂店は3階建ての低層の建物となりました。ヒノキを使った内装は目を見張るものがあります。
とらや「赤坂店」リニューアルオープンの新聞告知
虎屋の赤坂本店がいよいよ本日リニューアルオープン!心を尽くした新聞原稿を是非ご覧ください。英訳にも注目です!https://t.co/5Hlp3Jrc2r pic.twitter.com/w2yxqSpk3H
— 「広告朝日」編集部 (@adv_asahi) 2018年10月1日
とらや「赤坂店」公式 Instagram アカウントも開設
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とらや「赤坂店」オープンを伝える VOGUE JAPAN の記事
リニューアルした「とらや 赤坂店」、あの名物羊羹も限定復活。https://t.co/IIuB7WvbKZ
— VOGUE JAPAN (@voguejp) 2018年10月2日
建築家目線の新しいとらや「赤坂店」に関するツイート
素材の密度。 pic.twitter.com/BSRAAZzliM
— YOSHIOKA Kosuke 吉岡紘介 (@yk716) 2018年10月6日
地下1階にギヤラリー、3階に「虎屋菓寮」
とらやと言えば羊羹が圧倒的に有名です。しかし知る人ぞ知る「赤飯」も美味なのです。
「おいしゅうございます」の岸朝子が「日本一の赤飯」と太鼓判
料理記者の(故)岸朝子がその著書の中で「(とらや)この店の赤飯は日本一だと思います」と書いていました。
現在では虎屋菓寮では赤飯は提供していない?
以前は虎屋菓寮でも赤飯を食べることができました。残念ながら、2012年からは店頭販売のみとなっているようです。
通常『赤飯』は、各店でご予約いただくほか、虎屋菓寮でお召し上がりいただいておりましたが、この度赤坂本店では、夏場を除く毎月15日に店頭販売することといたしました。
とらやの『赤飯』ブログ 2012/2/9 より引用