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Vマーク”バリュープラス”は私鉄系スーパー「八社会」の共同開発商品

たまたま東武ストアで購入した天然水のペットボトル。「Vマーク・ブィーナ」というキャラクターのイラストが描いてありました。

よく見ると「バリュープラス」というPB(プライベートブランド)商品でした。「聞いたことないぞ? どこのPB商品だ?」ということで調べてみました。(文中敬称略)

Vマークバリュープラスは私鉄系スーパーマーケットが共同設立した「八社会」のPB商品

Vマークバリュープラスは「株式会社八社会」という企業が企画開発しているPB(プライベートブランド)商品です。

八社会の設立は1987年で、もう30年以上の歴史があります。八社会ーWikipedia

(このPB商品の取扱店舗を普段から利用してない)私が知らないだけでした。

株式会社八社会は、私鉄系スーパーマーケット8社の共同出資により設立された、
共同企画商品の企画・開発を手がける会社です。

1982年、私鉄系スーパーマーケット8社[小田急商事(株)・(株)京王ストア・(株)京成ストア・(株)京急ストア・相鉄ローゼン(株)・(株)東急ストア・(株)東武ストア・松電商事(株) ]は、共同仕入によるメリットの追求とムダを省いた価値ある商品を低価格で開発することに合意。
PB商品(Vマーク商品)の開発に着手しました。

5年後の1987年には、Vマーク商品開発強化並びに国内商品および、海外商品の共同開発・共同仕入などを推進するため、共同出資により「株式会社八社会」を設立しました。

株式会社八社会ウェブサイト / 会社情報 より引用

 

Vマークバリュープラスの売上規模

2018年11月11日現在で八社会ウェブサイト / 会社情報に掲載されている Company Profile によれば、Vマークバリュープラスの規模は次のとおりです。

販売取扱店舗 約330店舗
展開品目 約1,500品目
売上規模 ※約5,800億円
商品供給高 約550億円

※上記だけ見ると「PB商品の売上が5,800億円もあるの?」と錯覚してしまいます。しかし「加盟社総売上高の規模は5,800億円以上を誇ります」と小さな文字で書いてあります。

参考に イオン 2018年2月期 決算短信 から調べてみると、イオンのPB商品である「トップバリュ」の年間売上高は7,271億円です。

更に、イオンのPB商品の供給元である イオントップバリュ株式会社の決算公告 を見ると、2018年2月期の売上高は約4,487億円となっています。

つまりVマークバリュープラスの売上規模は、イオントップバリュの8分の1程度と推測できます。

 

「八社会」の加盟社 | 関東圏7社+なぜか青森八戸1社

2018年11月現在の「八社会」の加盟社は次の8社です。

Odakyu OX 小田急商事株式会社
〒215-0004
神奈川県川崎市麻生区万福寺3-1-2
京王ストア 株式会社京王ストア
〒206-8522
東京都多摩市関戸1-7-4
京成ストア 株式会社京成ストア
〒272-8514
千葉県市川市市川3-30-1
京急ストア 株式会社京急ストア
〒108-0074
東京都港区高輪2-21-28
京急第3ビル
そうてつローゼン 相鉄ローゼン株式会社
〒220-0004
神奈川県横浜市西区北幸2-9-14
東急ストア 株式会社東急ストア
〒153-8577
東京都目黒区上目黒1-21-12
東武ストア 株式会社東武ストア
〒174-0076
東京都板橋区上板橋3-1-1
よこまちストア 株式会社よこまち
〒039-1101
青森県八戸市尻内町八百刈39-3

関東圏の私鉄系スーパーマーケットの7社に、非電鉄系のよこまちストア(青森県八戸市)が加わっています。

八社会が設立された当初はアルピコグループ(注)のアップルランドを運営していた「松電商事株式会社」が加盟社として参画していたものの、途中で脱退しています。

(注)アルピコグループは長野県松本市の「松本電気鉄道株式会社」の事業再生によって誕生した企業グループ。 アルピコグループーWikipedia


途中参加で長崎屋、広電ストア(広島電鉄)等が加盟していた時期もあったとのこと。

30年の長期にわたり、なぜ限られた私鉄系だけで展開してきたのか? なぜ青森県のスーパーマーケットが関東中心の八社会に加盟しているのか? 興味があります。

しかしまだその理由と経緯にはたどり着けませんでした。判明したら追記しましょう。

 
 
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