”最長テレビ放映”ギネス記録の国民的アニメ「サザエさん」。私は小学生のころ、原作漫画も大好きで繰り返し読んでいました。すると今でもなお、原作4コマ漫画の小ネタがアニメで登場することに気がつきます。(文中敬称略)
小学生のときに隣家から『サザエさん』の漫画をもらった
私が幼少時に住んでいた実家の近所に、お嫁さんと姑さんの口喧嘩が絶えない家がありました。特にお嫁さんの怒鳴り声は激しく、まだ小さかった私は少々恐怖すら感じていました。
ある日のこと、私はそのお嫁さんに玄関先で呼び止められました。
「これあげる!!」
満面の笑みを浮かべたお嫁さんは、私に十冊近い漫画本を渡してくれました。なぜか私にはとても優しかったのです。
漫画本は「サザエさん」シリーズでした。
1970年代の当時でも漫画「サザエさん」はすでの古典の部類に入りました。しかしアニメと違う素朴なキャラクターの姿や、ネタの面白さに夢中になりました。
それに、もとは新聞紙の4コマ漫画のため連載当時の時事ネタも多く、小学生の自分にとっては社会勉強にもなりました。
テレビアニメ「サザエさん」は同じネタを使いまわしている
原作漫画の「サザエさん」は新聞に連載された4コマ漫画です。つまり基本は「1話1ネタ」なのです。
対するテレビアニメの「サザエさん」は1話10分弱です。アニメ作品は、漫画の小ネタを組み合わせながら上手く短編ストーリーに仕立て上げています。
私は原作漫画を何度も読み返していたので「あっ!このネタは漫画に出ていた」と気がつくことが多々あります。
火曜日「サザエさん」は、実は再放送だった
テレビアニメ「サザエさん」は、日曜18:30~の定番枠に加えて火曜日の19時~にも放送されていた時期(1975年~1997年)がありました。
最近になってこの火曜日版に関する解説を読んだときに「えっ!?」と思ったことは「火曜日版は再放送」であった事実です。
オープニングとエンディングを日曜日版と変えていたので気が付きませんでしたが、中身は過去に日曜日版で放送したものであったとのこと。
全く同じエピソードを見ても「再放送」と気が付かないくらいですので、小ネタを使い回していても全く違和感を覚えないのは当然とも言えましょう。
漫画のオリジナル版が27年ぶりに復刻!!
【2020.10.22 追記】冒頭のサザエさん「漫画」のオリジナル版が2020年1月に復刻されました。
全68巻を毎月3冊ずつ発刊していくとのことです。