社会人になってから20数年、毎年受けていた健康診断はずっと異常なしでした。ところが初めて「甲状腺の異常値」を指摘されました。専門医を受診してみたら、イソジンうがい薬のヨウ素による作用でした。(文中敬称略)
健康診断で突然「甲状腺障害の疑い」ありとされた
社会人になってから20数年間ずっと毎年検診を受けてきた私は、常にオールA!!
検査の結果に異常値の出たことがありません。
「オールA」というのは、下図の様に「異常なし」のことです。
▼2004年~みずほ銀行の検診結果
生まれて初めての要再検査とドクター紹介状
ところが2016年、私が50才になった年です。突然に検査結果で異常値が発生しました。
甲状腺ホルモンの数値が異常を示しているということです。
要再検査と紹介状をもらったのは生涯で初めてのことでした。
伊藤病院(甲状腺疾患専門で有名)で受診した
原因も思い当たらないため怖くなった私は、甲状腺疾患専門で評判の高い、表参道(東京)にある伊藤病院へ行きました。
ちなみに、この伊藤病院は一見の価値があります。
自動化できる部分はIT化しており、半端ない数の外来患者をスムーズに捌いています。病院特有のストレスをほとんど感じません。
原因はうがい薬のヨウ素の常用!?
ひと通り検査をして分かったことは、恐らく「イソジン等のヨウ素入りのうがい薬の常用」が原因であろう、ということでした。
たしかにこの年は(少なくとも半年近くは)毎日欠かさず朝と夜にうがいをすることが習慣になっていました。
このうがい薬のヨウ素が原因であれば「うがい薬の使用をやめれば異常な数値も元に戻る」とのこと。
投薬もなく「うがいをしたいなら、ヨウ素の入っていないものに変えなさい」という指導で済みました。
イソジン系のうがい薬の利用を控えた結果
病院の指導に従い、ヨウ素入りうがい薬の常用をやめ、半年後に再度検査を受けたところ、全ての数値が正常化していました!
ヨウ素(ヨード)は健常者にも影響するから注意!?
参考にイソジンガーグル液の取扱説明書を読むと「甲状腺機能に異常のある患者は”慎重投与”」と書いてあります。
しかし私のように、もともと異常のない人もヨウ素を摂取し過ぎると良くないということが、今回の検診結果で分かりました。
403 Forbidden
ヨードと甲状腺障害の関係を注意するウェブサイト
ヨウ素(ヨード)が甲状腺障害を起こす危険性を注意喚起しているウェブサイトもいくつかありました。
うがい薬で甲状腺障害
のどの粘膜からも、ヨードは100%吸収されます。うがい薬に入っているヨードは、効率よく体内に入り込み、甲状腺障害を起こします。
イソジンうがい液 ・のど△ーるスプレー・フィ○ッシュXーワ・ルゴールスプレーにはヨード(ポビドンヨード)が入っています。
イソジンうがい液は、褐色なのですぐにヨードと判りますが、のど△ーるスプレー・フィ○ッシュXーワは透明・クリアカラーなので一見ヨードと判りません。
風邪などで、一時的に使うのは問題ありません。外から帰った時など、毎日するのはダメです。
アズレン系の青いうがい薬はヨードが入っていません(薬局にて購入ください)
1.イソジンガーグル液(イソジンうがい液)7% (1ml中有効ヨードとして7mg含有) 2.のどぬーるスプレー® (1ml中ヨード5mg含有) 3.ルゴールスプレー [1ml中ヨウ化カリウム10mg(ヨード7.64mg)、ヨード5mg含有]
長崎甲状腺クリニック ウェブサイト より引用
またイソジンを外用することにより甲状腺機能低下症を誘発することがあるので、新生児、妊婦、授乳婦には広範囲にイソジンを使用しない。
その他熱傷部位、腟、口腔粘膜などでは吸収されやすいために、長期間または広範囲に使用すると、血中ヨウ素濃度が上昇し甲状腺代謝異常などの副作用が現れることがある。
ナース大学「イソジンの特徴と副作用」 より引用
ヨードなしのうがい薬もある
どうしても帰宅後には、薬を使ってうがいしてスッキリしたい人には、ヨウ素(ヨード)なしのうがい薬をドクターから勧められました。
一例をあげれば、新コルゲンコーワ うがい薬 とか。
医薬品は使用上の注意をよく読むべし
医薬品のCMでは最後に必ず「”使用上の注意”をよく読め」と注意喚起していますね。
特に処方薬でない薬は「使用上の注意」をよく読みましょう。