本を読んでいたら「眠りのスイッチを入れる」睡眠法が紹介されていました。調べてみると、この方法の発表は2016年ですが、2017年にアメリカの雑誌等で取り上げられて話題になっていました。自分も効果を実感できた方法なのでおススメします。(文中敬称略)
寝付きが悪い人に効果絶大:ひろゆき(西村博之)の本で知った
ひろゆき(西村博之)氏の最新刊「働き方 完全無双」という本の中に「誰でも簡単に寝てしまう方法」が紹介されていました。
連想睡眠法「アメリカの論文で発表」?
ひろゆきが本で紹介するのは、アメリカの論文で発表された「連想睡眠法」という方法・・・100%寝てしまう。おすすめ。
僕が紹介したいのは、「連想睡眠法」という方法で、アメリカの論文で発表されたものです。
僕も初めは、「まさか」と思ったのですが、今のところ、100%寝てしまっているので、おすすめの方法です。
『働き方 完全無双』(ひろゆき 著 / 大和書房 / ISBN978-4-479-79644-2 / 121-122P) より引用
睡眠時間が短い人は極力早く眠りに入りたい
試してみると、確かに眠りに落ちるのが速いです。「これは画期的な方法かもしれない」と、この情報の出所を調べてみました。
そこで分かったことは、このメソッドの正式な名称は「The Cognitive Shuffle」。日本語に直訳すれば「認知シャッフル」となります。
「認知シャッフル睡眠法(The Cognitive Shuffle)」
この「認知シャッフル」は、カナダの大学の認知科学者が提唱する方法です。
日本語で行う場合の方法
もとの実験と発表は「英語」が前提となっているため、日本人向けに「日本語」を使った場合の方法を書きましょう。
寝床に入ってから行うことを順に書きます。
1. 簡単な単語をひとつ思い浮かべる
単語は何でもかまわない。ストレスを感じない言葉が良い。たとえば「こいのぼり」。
2. 「1文字」目から始まる単語を思い浮かべ、映像をイメージする
「こいのぼり」の最初の文字「こ」から始まる単語を思い浮かべる。たとえば「こま」。そして「こま」の映像も思い浮かべる。
次に、「こま」以外の「こ」で始まる単語を思い浮かべる。注意すべきは、先ほどの「こま」とは無関係なものを思い浮かべる。つまり「こままわし」とかはダメ。
続いて同様に「子ども」「コマーシャル」「こけし」……と次々に「こ」で始まる単語を思い浮かべていく。
再度注意。思い浮かべる言葉は互いに関連しない、つながった話にならないようにする。
3. 続いて「2文字」目から始まる単語を思い浮かべ、映像をイメージする
「こ」から始まる単語が出てこなくなったら、次に「い」から始まる単語を探して、同様に映像をイメージする。
これを次々と続けていく。
4.いつのまにか眠りに落ちている
不思議なくらい、スーーッと眠ってしまいます。私の場合は、単語の最後の文字まで到達しません。2から4文字目のあたりで、眠りに入ってしまいます。
初めのうちは、つい別のことに意識が行ってしまったりすると思いますが、そのうち慣れます。
専門医の解説 ↓
「認知シャッフル睡眠法」の開発者
この睡眠法を開発したのは、認知科学者
リュック・ボードワン博士
(Dr. Luc P. Beaudoin)
カナダのサイモンフレーザー大学(SFU、Simon Fraser University)教育学部(Faculty of Education)
の助教授(Adjunct Professor)です。
ボードワン博士の Twitter
A new video about the cognitive shuffle. http://t.co/FUqzkSvkX1
— Luc P. Beaudoin (@LucCogZest) 2015年3月20日
2017年4月、雑誌等に取り上げられて話題になっている博士を紹介する記事 ↓
B.C. professor’s sleep trick gets attention from Oprah, Forbes, Guardian
Luc Beaudoin doesn’t expect riches though from the strategy he devised to help people fall asleep
話題の発生源となった記事 Oprah、Forbes、Guardian
▼The Trick That Helps You Fall Asleep ー Oprah
SFU(サイモンフレーザー大学)ウェブサイト上の研究発表
アプリも開発している(英語のみ)
リュック・ボードワン博士は、大学助教授の肩書とは別にCogzestという研究機関とCogSci Apps Corp.というアプリの会社を経営しています。
認知シャッフル睡眠法を実践できるアプリとして「mySleepButton」をリリースしています。残念ながら現在は日本語には対応していません。
理屈はシンプルで「人は論理的に考えているときに眠れない、ランダムな思考をシャッフルしていると眠りやすくなる」という原理に基づいている。
実際アプリを起動すると、ランダムな「情景」を音声でお知らせしてくれる。「赤ちゃん」「カヌー」「ジョギングしている男女」・・・
こうした脈絡のない言葉を聞いて「こういう景色かな」と想像しているうちに眠りに落ちる、ということらしい。
簡単だから試してみるといい
ちゃんと大学の実験研究結果にもとづいた睡眠法です。
「人は論理的に考えているときに眠れない、ランダムな思考をシャッフルしていると眠りやすくなる」という原理にも思い当たる経験が多々あります。
何より手軽で、この夜からでも実行してみることができます。
ぜひお試しあれ。