私が少年時代に愛読したスポーツ(スポ根)マンガのいくつかは主人公が高校の柔道部に入って奮闘するシーンが描かれます。私が高校でマイナーな部活動を選択してしまったのはマンガのせいなのです。私の青春を返してください(笑)(文中敬称略)
高校に入ってから柔道を始めた
私は最近のTwitterで高校に柔道部に入ってからのドタバタを書き始めました。
入部した時の部員は、1年3人、2年ゼロ、3年5人という弱小クラブでした。春の終わりに3年生が引退したらいきなり主将になってしまう・・・
『高校ヘタレ物語』★番外編★
(スタート)
ボクは高校に入学してすぐに柔道部🥋へ入った。経験は全くない。前年(1981)の世界選手権で山下泰裕選手が2階級制覇した圧倒的強さに感動✨マンガ『1・2の三四郎』が大好きだったこともあり、柔道家を志したのだ。あこがれだけで道を選ぶ単純バカだった。 pic.twitter.com/Nrw8mqZfFK— ヨシオクノ🌤️奥野良孝 (@YoshitakaOkuno) November 16, 2019
ツイートにも書いているとおり、柔道を始めようと思った一つのきっかけは、世界選手権での山下泰裕選手の優勝に刺激を受けたことです。
しかし更に大きな影響力を持っていたのがマンガだったのです。
スポーツ漫画と柔道
野球やサッカー部などに比べて柔道部はマイナーだという印象を、私は強く持っています。
実際「高校では柔道部に入りたい!」と思った私は、自分が通える範囲の高校に「柔道部があるか否か」を調べました。
はっきりした数字までは覚えていませんが、半分近くの高校にしか柔道部が存在していなかったはずです。
しかし、私の少年時代の人気マンガの主人公はなぜか、高校の柔道部に入って奮闘するのです。
野球マンガ『ドカベン』
1970年代に絶大な人気を誇った野球マンガの金字塔である『ドカベン』(水島新司作)!!
主人公の”ドカベン”こと山田太郎たちは、物語のスタート時点では高校の柔道部に所属します。
なんと単行本の第1巻から第6巻までは表紙も柔道オンリーで、何も知らない人が見たら「ドカベンは柔道マンガ?」と勘違いするかもしれません。
格闘技マンガ『1・2の三四郎』
1980年前後に人気を得た、格闘技マンガ『1・2の三四郎』は、猫マンガ『ホワッツマイケル』の作者でも有名な小林まことの作品です。
後半からプロレス漫画になっていく物語も、スタートは柔道部での奮闘劇がメインとなっています。
マンガで読んだとおりに稽古に感激
小林まことの『1・2の三四郎』はギャグ漫画のテイストが満載ながら、スポーツシーン(ラグビー、柔道、レスリング)はかなりリアルで真面目なのです。
柔道は素人の主人公たちが、有段者から教わる基礎のトレーニングは、相当にハードなものとしてマンガでは描かれます。
例えば、基礎トレーニングの一つである「エビ」を教わるシーン。
高校の柔道部で実際に”エビ”をやらされた時は「これだー」と嬉しくなりました。
そして「ハラバイ」というトレーニング。
このハラバイは、特に柔道着に慣れない初心者ほど肘の皮が弱いため、すぐに擦りむけます。
これもですね。実際に肘の皮がむけて血が滲んできたときには、変な話ながら「やったー!」と興奮した覚えがあります。
後から振り返ると、私が高校でいきなり柔道部に飛び込んだのは、少年時代に読んで心ワクワクした疑似体験を「自分で確認したい」ということだったのかもしれません。