イベント用に黒羽二重の紋付羽織袴をレンタルしました。着付けはプロにサポートを頼むため心配ありません。問題は長時間のイベント終了後の「着物をたたむ」作業。そこで練習用の着物を買ってYouTubeで学習することにしました。(文中敬称略)
イベント用に黒の紋付羽織袴をレンタルした
OWNDAYSの年に1度のビックイベント「OWNDAYS SUMMIT」のドレスコードが「今年はフォーマルで!」とアナウンスされました。
日本男子たるもの、第一礼装といえば「黒羽二重(くろはぶたえ)の紋付羽織袴」です。
しかし本格的なものを買うには、高価すぎてメンテナンスも大変! そこでネットでレンタル注文しました。
想像以上に大きな箱で到着!!
たたみ方の練習用に中古の着物を買った
羽織袴はおよそ四半世紀前の結婚式で着用して以来です。自力でちゃんと着る自信がないため、出張着付けを手配しました。
しかし、着付けはサポートがあっても、イベント終了後に畳んで収納する作業は自分でやらなければなりません。
私は着物のたたみ方など全く分からないし、レンタル業者からは「高価な品物につき汚したら弁償(買取)」と厳しく注意されています。
そのため、中古品の化繊の安い羽織袴セット(それでも数万円はする)を別途購入して練習することにしました。
すぐに届くのは白か色物しかなかったので、白をチョイス。衿芯と足袋は付いていません。たとう紙でなくビニールに入っています。
たたみ方の動画が乱立!?
いざ、着物のたたみ方の動画をYouTubeで探してみました。
正直言ってかなり混乱しましたね。
着物の「着付け」については各動画とも、あまり大きな違いはありません。
しかし「たたみ方」に関しては、かなりバラバラ感があります。全てに共通しているのは(たたむ人から見て)「右側に裾、左側に襟を置く」という程度ではないでしょうか?
いくつかの動画を見ながら「たたみ」をやってみた中で、最も懇切丁寧だなと感じたのは『きもの処大榮』チャンネルでした。
着物のたたみ方(How to fold up a kimono)
なにより最初の方の「ちなみに長襦袢はたたみ方が違います」というコメントがうれしい。
実はこの動画にたどり着くまで、長襦袢を使って「着物のたたみ方」説明の動画の方法を試していたのです。
「着物と長襦袢はたたみ方が違う」わけですから、レクチャーどおりにキチンと畳めません。私はすっかり途方に暮れていました。
業界の方にとっては「着物と長襦袢のたたみ方が違うのは常識」なのかもしれません。ただし全くのド素人はそんなことすら知りません。
また他の多くの動画ではいきなり「おくみ(衽)」という言葉を連発します。そんな用語、知りませーん(笑)
おくみ(衽)
《「おくび」の音変化》着物の左右の前身頃 (まえみごろ) に縫いつけた、襟から裾 (すそ) までの細長い半幅 (はんはば) の布。おくび。
goo国語辞書から引用
で、さっそく長襦袢でなく着物を使ってたたみ始めました。最後のひっくり返し方の手本も参考になります。
他の動画では「ちょっと難しいですけど・・・はいっ!!」と遠目から映しているだけでしたから・・・
きちんと畳めました!!
羽織のたたみ方
長襦袢が違うのと同様に、羽織のたたみ方も着物と異なります。
着物 羽織のたたみ方(How to fold up a kimono, “Japanese half-coat【HAORI】”)
羽織も見よう見まねできれいに畳めました。
長襦袢のたたみ方
YouTube動画を探し始めた当初に悪戦苦闘していた長襦袢。
着物 長襦袢のたたみ方(How to fold up a kimono, “long undergarment”【NAGAJYUBAN】)
「着物とたたみ方が違う」を知ったことで、すんなりと畳むことができました。
このたたみ方のYouTubeチャンネル、サムズダウン(低評価)の件数も多いのですよね。理由は知りません。専門家から見たらイケてない点もあるのですかね?
しかし、これらの動画のおかげで、ド素人の私が3種類の着物類を(配送されてきた状態以上に)キチンと畳むことができたのは事実です。