何年も前に北海道旅行でお土産に買った「マリモ」。ずっと冷蔵庫の中で放置されていたのに気がつき、取り出してみると、大きさが変わっていません。「これってニセモノ?」と家族が残念がっているので、調べてみました。(文中敬称略)
8年経っても大きさの変わらないお土産マリモ
8年前に家族で北海道を旅行したときに、阿寒湖のお土産屋さんで子どもたちが買った「マリモ」。自宅ではずっと冷蔵庫の中に放置されていました。
昨日、家族がそのお土産マリモを取り出してきて、ボヤいていたのです。
「このマリモ、全然大きくならないよね。ニセモノなのかなー?」
球状になる緑藻であるマリモ。直径が数十センチにも大型化するのは、世界でも北海道の阿寒湖に生息するマリモだけとのことです。
釧路市ウェブサイト「阿寒湖のマリモの世界的な価値」より引用
しかし、おみやげ屋さんで買ったマリモの大きさは8年経っても全く変化がありません。
「偽物なのかー?」といぶかしがる家族に変わって調べてみました。
まー、よくよく考えてみれば、阿寒湖のマリモは日本の特別天然記念物であり、行政の許可なく採集とかできません。
湖に生息しているマリモをそのまま販売することなど有り得ないでしょう。
お土産マリモは内職で丸められている!?
ネットで検索してみると、テレビのバラエティ番組『有吉弘行のダレトク!?』の2014年7月の放送回で「お土産マリモの作り方」を放送していました。
実際には「内職のおばちゃんが藻を手で丸めている」とのことです。
Wikipediaにも記載がありました。
観光地などで「養殖マリモ」の名で販売されているものは、地元漁協が釧路湿原国立公園内のシラルトロ湖で採取したマリモ糸状体を人工的に丸めただけのものであり、実際には「養殖」し増やしたものではない。
材料を採取しているシラルトロ湖ではこのマリモの販売のため、マリモが減少し、絶滅の危機に瀕している。販売されているマリモは天然のマリモに比べて形が壊れやすいといわれている。
Wikipedia マリモ より引用
「マリモ糸状体」というのは下の写真のような形状の緑藻です。
公益財団法人学習ソフトウェア情報研究センター「阿寒湖マリモの不思議を学ぶ」 より引用
実際の生物を人工的に丸い形にしたものにつき、観光用マリモを「ニセモノ」と呼ぶのは違うような気がします(笑)
「形が壊れやすい」お土産マリモが8年経っても全くキレイなままというのはラッキーでした。たぶん冷蔵庫でずっと保管していたからだと思います。
もし部屋で飾っていたら、今ごろは鞠(まり)の形を保っていなかったかもしれません。
まりも飼育セットなんてのも通販にある
興味が増したので通販サイトAmazonで「まりも」を探してみたところ『まりも飼育セット』なるものが販売されていました。やっぱり生きている植物なんですね。
缶詰なんかも存在するのにはビックリ!!