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会社にとって”優秀かどうか”なんて働いてみなければ判らない

事業再生のプロ”三枝匡”氏の話が聞きたくて、銀行員の時にミスミの会社説明会に参加したことがあります。同社の人材採用ポリシーに当時は共感。しかし10数年経った今の受け止め方は異なります。多様な経験が感受性を変化させる!?(文中敬称略)

事業再生専門家の三枝匡氏に会いたくなった

先日のブログ記事 破天荒フェニックス オンデーズ再生物語 の基礎を作った銀行員時代 に「三枝匡氏の”経営3部作”を読んで企業再生への関心が芽生えた」と書きました。

M社の再生に携わるうちに私は「企業再生」の道に進みたいと強く思うようになりました。

折しも三枝 匡(さえぐさ ただし)氏の”経営3部作”を読んで企業再生への関心が芽生えていた時期でもありました。

V字回復の経営 2年で会社を変えられますか 企業変革ドラマ

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そこで私は、銀行の「ポストチャレンジ制度」を使って企業再生に関与する部署への配転に応募したのです。

当時の三枝氏は株式会社ミスミグループ本社(以下「ミスミ」)の社長でした。

著書を読んで感銘を受けると「ご本人はどういう人なんだろう?」という興味関心がモリモリと湧き上がってきます。

「三枝匡社長に会って話を聞いてみたいぞ!」

そんな思いが強くなってきました。

(なので、ビジネス小説『破天荒フェニックス』に心を動かされた方々が「著者の田中修治に会ってみたい!」と思われるプロセスはよく分かります)

ミスミの企業説明会には本人が登場する?

そこで私は考えました。

「ミスミの会社説明会に行けば、もしかしたら三枝社長の話を聞くチャンスもあるのではないだろうか?」

実際に調べてみたところ、ありました!!

転職希望者向けの会社説明会で三枝社長ご自身が説明を行う時間があるとのこと。

まだ銀行員だった私は、居ても立っても居られなくなり、説明会への参加に応募しました。

そして、当時は東京メトロ東西線「東陽町駅」の近くにあったミスミを訪れたのでした。

三枝匡社長の印象は”ズバッとモノを言う”タイプ?

私は最前列で、三枝匡社長が行う会社説明を食い入るように拝聴しました。

実際の印象は!?

30分程度のインプレッションだけで判断するのはどうかとは思いますが、私が受けた印象は「ズバッとモノを言う方かな?」でした。

歯に衣着せずに言われた言葉

ひと通りの説明が終わった後に質疑応答の時間がありました。私は真っ先に手を挙げて質問をしました。

すると三枝社長はニヤリと笑い、

「いい質問じゃねえな」

とおっしゃったのです。

私の質問に対してはキチンと説明して下さいました。

しかし私は「なぜ”良い質問ではない”のか」の理由が分からず、その後もしばらくは悶々と考えることになりました。

ズバッと言って、深く考えさせる・・・無意識にそういう言動を取る方なのかもしれません。

ミスミの採用ポリシーは”当社平均より上の人材”

ミスミでは、三枝社長の説明の前に人事担当者から「採用に対する会社のポリシー」について説明がありました。

人事の方の話は次のようなことでした。

 

「当社の既存社員の質の平均を超える人材しか採らない。それを続けていけば全体の質は必ず上がっていく」

私は「なるほどなー!」と共感して説明会を後にしたのでした。

今の自分なら疑ってかかってしまう

しかしですね、ミスミの会社説明会からもう10数年が経過した今では、少し違った捉え方なのです。

私は銀行を飛び出し、紆余曲折を経て(2019年現在は)OWNDAYS を再生ステージから成長ステージへ持ち上げる場所にいます。

この10数年間の経験からハッキリと言えることはコレです。

採用時点で人材の優劣なんか分からない

人材の優劣は複合要素

人間の得手不得手は様々です。

会社側で期待するモノに適合するかしないかは、当人のキャラクターとの相性も大きく影響します。

相性とは「カルチャー・業務内容・人間関係」など様々です。

以前はNGでも「適材適所」で力を発揮するケースはいくつも見てきました。

採用後のパフォーマンスを観察して「平均以上の人材しか残さない」なら理解できるのです。

多様な経験が違った視点を生み出す

恐らく中途入社組がほとんど存在しない銀行にずっと在籍し続けていたら、上記のような”自分なりの疑問”は浮かんでこなかったでしょう。

銀行から出て全く異なる環境で一時代を過ごしたからこそ(正解かどうかは別として)違った見方が出来るようになった。

多様な経験が感受性をも変化させる

これだけでも、安定を捨てて銀行を飛び出した意義があったなと感じるのです。

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