メキシコの代表的な具材であるトルティーヤはトウモロコシで作るものと思っていたら、現代では小麦粉で作るのが主流なんですねーヽ(´o`;って今さらながら思い込みは怖いなと。(文中敬称略)
トルティーヤラップ(巻き)の原材料表示ついて愚痴をこぼした
今日ツイートした、時々食べる「トルティーヤ巻き」の原材料に「トルティーヤ」としか書いていないことを愚痴った件。
こういうやつね。 pic.twitter.com/ubAtuT5RKs
— ヨシオクノ🌤️奥野良孝 (@YoshitakaOkuno) 2019年6月30日
何で自分がこんな違和感を持ったのかを冷静に考えてみると、私が大学でスペイン語を専攻(外国語学部イスパニア語学科)していた影響もあると思いました。
大学で南米の文化を中途半端に学習したせい?
外国語学部って語学だけを勉強するわけではなく、スペイン語圏(スペインや南米)の歴史や文化も学ぶわけですよ。
すると当然ながら、メキシコの文化も学びます。なので人一倍「トルティーヤ=原材料はトウモロコシ」という印象が強いのですね。
ちなみに tortilla という原語に対して「トルティーヤ」とか「トルティージャ」と違う読み方を見聞きすることもあろうかと思います。
スペイン語の「lla」という文字は、スペインでの主要部では「リャ」に近い発音をするものの、南米では「ジャ」に近い発音となるのです。
現代ではトルティーヤは小麦粉製が主流!?
よくよく調べてみたら、現代ではトルティーヤは小麦粉で作られている(または小麦粉にトウモロコシ粉を混ぜる)方が主流のようです。
純粋なトウモロコシのみを原材料とするトルティーヤは「コーントルティーヤ」と表記されることさえある状況。
日本でスーパーやコンビニで販売されているトルティーヤは「小麦粉100%が当たり前」が常識なのかも知れませんね。
食品表示に関する法律は2015年から「食品表示法」に統合
今回の疑問を機に、加工食品の食品表示に関するルールを調べてみました。
「食品表示はJAS規格だよな」と思っていたら、なんと平成27年(2015年)4月に3つの法律が統合されて「食品表示法」となっていました。
東京都福祉保健局「食品衛生の窓」より引用
加工食品の原材料表示のルールは、東京都福祉保健局の「食品衛生の窓」がコンパクトによくまとめられています。
「パン類」は原材料を細かく表示することがルールで明示されている
上記ウェブサイトにリンクのある「別表第4」では別途に規定を定められた食品が挙げられています。
これを見ると「パン類」については『細かく原材料を表示しなさい』というルールがあります。原材料欄に「パン」とだけ書くことは許されないのです。
ちなみに原材料の表記する順序は「原材料に占める重量の割合の高いものから」です。
使用した原材料を、原材料に占める重量の割合の高いものから順に、「小麦粉」、「食塩」、「砂糖」、「ショートニング」、「シナモン」等とその最も一般的な名称をもって表示する。
ただし、砂糖その他の砂糖類にあっては「砂糖類」又は「糖類」と、シナモンその他の香辛料にあっては「香辛料」と表示することができる。
整理すると”食事表示法”でのルールにより
- パン類:原材料に「パン」だけの表示はダメ
- トルティーヤ:原材料に「トルティーヤ」だけの表示はOK
トルティーヤも(主流は小麦粉であっても)他の原材料を混ぜることもあるのだから正確に知りたいです。
「パン類」と同じような扱いにしても良いと思うのだけど・・・