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2018年エントリー開始。2017王座獲得の裏には成田市の悲願と必勝態勢が。毎年恒例となった「ゆるキャラグランプリ」。ご当地部門の前年ゆるキャラは千葉県成田市の「うなりくん」でした。初回からエントリーするも万年下位だったうなりくんの躍進はなぜ起きたのでしょうか。

「ゆるキャラグランプリ2018年」は5月7日からエントリー開始

公式ウェブサイトに公開している参加資格は以下のとおり。「ご当地キャラ」とともに「企業・その他」部門というのもあります。

参加資格

まちおこしのために頑張っているキャラクター

ご当地ゆるキャラ

・特定の地域のみに所属しているキャラクター(自治体、観光協会など公共性のある非営利団体に所属しているキャラクター)
・着ぐるみをもっているキャラクター(ただし、人の顔など素肌が露出しているキャラや実行委員会でイベント趣旨にあわあないと判断した場合は参加できません。)

企業・その他 ゆるキャラ

・・・省略・・・

ゆるキャラグランプリ実行委員会ウェブサイトから引用

 

2017年グランプリは千葉県成田市のゆるキャラ「うなりくん」

前年2017年のゆるキャラグランプリのイベントは、三重県桑名市のナガシマスパーランドで開かれました。

今回グランプリを獲得したのは「うなりくん」でした。

千葉県成田市のキャラクターということで、成田空港の「飛行機」と成田の名物である「鰻(うなぎ)」をかけ合わせたキャラクターです。

よく見ると、両手(羽根?)にはジェットが付いています。

 

ちなみに「成田鰻」は、江戸時代から成田山新勝寺の参道沿いに多くのうなぎ料理店が立ち並んだことから名物となりました。

下の記事に詳しく解説されています ↓

今に受け継がれるドジョウ料理の代表がどぜう鍋です。表記が独特だったり種類があったりと、意外に奥深い伝統があるどぜう鍋について、詳しくご紹介します。
 

うなりくんは第1回から参加、連続「圏外」から2017年に大躍進

うなりくんは第1回からゆるキャラグランプリにエントリーを続けていましたが、2016年までは最高16位のいわゆる「圏外」順位に留まっていました。

ところが、2017年に突然ごぼう抜きで1位を獲得したのです。「うなりくん」に何が起きたのか!?

 

ゆるキャラグランプリ第1回からの「うなりくん」の順位と上位3位
(ゆるキャラグランプリ実行委員会は2011年を第1回スタートとしている)

年度 順位 1位 2位 3位
2010年 8位 タボくん(滋賀県) 唐ワンくん(佐賀県) やなな(岐阜県)
2011年 31位 くまモン(熊本県) いまばり バリィさん(愛媛県) にしこくん(東京都)
2012年 16位 いまばり バリィさん(愛媛県) ちょるる(山口県) ぐんまちゃん(群馬県)
2013年 27位 さのまる(栃木県) 出世大名家康くん(静岡県) ぐんまちゃん(群馬県)
2014年 19位 ぐんまちゃん(群馬県) ふっかちゃん(埼玉県) みきゃん(愛媛県)
2015年 23位 出世大名家康くん(静岡県) みきゃん(愛媛県) ふっかちゃん(埼玉県)
2016年 22位 しんじょう君(高知県) はにぽん(埼玉県) チュッピー(岡山県)
2017年 1位 うなりくん(千葉県) ちゅりっぴ(愛知県) トライくん(大阪府)
 

首位獲得の背景には成田市長を中心に、なりふり構わぬ活動

ニュース記事によると「選挙対策本部」の本部長に成田市長が就任。

小泉一成(お名前にも成田の「なり」笑)市長は2007年に初当選し、この年に10期目を迎えていました。

そして必勝態勢を敷いて「なりふり構わぬ作戦」を展開したとのこと、

今回の“出馬”に向けて市は9月に「選挙対策本部」を立ち上げ、小泉市長が本部長に就任。市長自ら企業回りやイベントの場でアピールを積み重ねるなど、必勝態勢を敷いた。

市によると、投票は1つのメールアドレスにつき1日1回できるため、市職員も複数のアドレスを取得して業務時間外に投票するなど、なりふり構わぬ作戦を展開

「投票方法が分からない」という市民の声を受けて、投票に必要なID登録の手順などを記した名刺を作りイベントで配るといった熱の入れようだった。

産経ニュース 2017/11/19 より引用

投票でご当地キャラクター日本一を決めるゆるキャラグランプリが18、19の両日、三重県桑名市で開かれ、千葉県成田市のウナギと成田空港にちなんだ「うなりくん」が...
 

投票促進の啓蒙活動

実は、私の子どもが成田市内の学校に通っていることもあり、この前の年の2016年には「生徒の家族を挙げて投票の協力」をお願いするペーパーをもらってきていました。

私も毎日ウェブサイトにアクセスして票を入れていましたが、最終結果としては22位に終わってしまいました

ニュース記事には2017年の選挙対策として「市職員も複数のアドレスを取得して」とありますが、相当な数の「捨てメアド」を作ったのではないでしょうか(笑)?

うなりくんfacebookには、2014年の投票促進チラシ(カード?)の写真が掲載されています。

こういう啓蒙は過年度も行っていたわけなので、相当に組織だった得票活動があったと想定されます。

 

10年に一度の「成田山開基1080年祭」に合わせたかった?

2017年になぜここまで躍起になってグランプリを獲りに行ったのか? 私が想像するに、理由は恐らくこの行事の存在です。

成田不動尊の大本山で10年に一度のイベントが行われるのです。

 

記念大開帳奉修は2018年4月28日~5月28日

期間はGWスタートから1ヵ月。様々な記念行事が行われ、相当な数の観光客や参拝客が成田山を訪れることが期待されます。

 

うなりくんも毎日参道に出勤

成田市のマスコットキャラクターである「うなりくん」も毎日参道に繰り出しています。

ゆるキャラグランプリで全国区の知名度になったことで、その存在にかなり箔が付いたはずです。

 

「成り上がり」ご当地キャラのモデルケースとなれるか

ゆるキャラグランプリの問題点として、地方自治体が税金を使って「ゆるキャラ」に力を入れすぎる傾向が挙げられています。

担当の自己満足や外注先等の利権絡みでダラダラと税金を垂れ流すのは問題です。

しかし明確な「まちおこし」の狙いとプランがあるのであれば、集中してグランプリ獲得にチャレンジするのもありでしょう。

「うなりくん」が良いモデルケースになるとうれしいです。

 
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