★恥さらし事典★ ー 知らなかったクマ ーゆるキャラグランプリ2019で「アルクマ」が優勝。「長野県には熊が多いの?」と気になって調べてみたら、クマは本州の約45%に生息するものの、九州ではすでに絶滅しているとのこと。(文中敬称略)
”ゆるキャラグランプリ2019”1位は長野県「アルクマ」
ご当地や企業の”キャラクター日本一”を投票で決める「ゆるキャラグランプリ」。
2019年は11月3日に長野で開催され、ご当地部門で「アルクマ」がグランプリを獲得しました。
【ゆるキャラGP 長野アルクマV】https://t.co/piC79L6VTl
「ゆるキャラグランプリ2019」の最終順位が発表され、ご当地部門で地元・長野県の「アルクマ」が逆転グランプリに輝き、生誕10周年のメモリアルイヤーを飾った。2位は大阪府泉佐野市の「イヌナキン」。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) November 3, 2019
グランプリ「アルクマ」はJR
長野県のキャラクター「アルクマ」は、りんごのかぶりもの(?)をしたクマです。
正面から見た場合には、頭の上の枝に気がつかないと「赤ずきんをかぶったクマか?」とも思ってしまいます。
信州をクマなく歩き回る”旅好き”のクマ
後ろから見ると「頭がりんごだ!」とはっきり分かります。
赤いリュックを背負っているのは「旅好きのクマ」というキャラクター設定によるものです。
「アルクマ」の”アルク”は「歩く」、”クマ”は「信州をクマなく歩きまくり、信州の魅力を世の中にクマなく広めるのが生きがい」に意味の掛け合わせです。
アルクマの始まりはJRグループの信州DCキャラクター
アルクマの誕生は2009年8月。もとはJRグループの信州デスティネーションキャンペーン(信州DC:2010年10月~12月)のキャラクターとして、期間限定での使用でした。
しかし『その愛らしい姿が人気を呼んで、継続使用の声が多く上がったことにより(アルクマ- Wikipediaより引用)』2011年3月から長野県の観光PRキャラクターに任命。
著作権については、3者(長野県・JR東日本長野支社・ジェイアール東日本企画長野支店の)が保有していたものの、2014年6月に長野県が譲り受けています。
2019年8月に10周年、タキシードバージョンが登場
10周年を記念してタキシードを着たアルクマが登場。
ゆるキャラグランプリ2019の会場でもタキシード姿でした。
”クマ出没”は北海道のイメージが強いけど
ところで「クマ」と聞くと、どうしても「北海道に出没」というイメージが強いです。
「長野県ってクマが多いの?」と気になります。
北海道はヒグマ、本州にはツキノワグマ
WWFジャパン(WWF=World Wide Fund for Nature / 世界自然保護基金)のウェブサイトにょると、日本に生息するクマには2種類ありました。
- 北海道の約55%の地域はヒグマ
- 本州の約45%の地域にはツキノワグマ
なんと、本州の半分近くにクマが生息しているのです。
クマは九州では絶滅している!?
しかし、現在のクマが生息する地域は、主に東日本と日本海側です。
四国はごく一部の地域で生息が確認されているものの、九州ではクマは絶滅した可能性が高いと考えられています。
▼クマの生息情報
クマがいないのに熊本の「くまモン」?
ところで、超有名ゆるキャラ「くまモン」は熊本県のキャラクターです。
しかし、熊本はおろか九州にはすでにクマが生息していないという事実は、どうやら定説のようです。
九州に生息していたツキノワグマの個体群は、絶滅した可能性が高いと考えられています。そして四国の個体群は十数頭から多くても数十頭と推定され、絶滅が心配されています。
WWFジャパン ウェブサイト より引用
ゆるキャラの設定はご当地の有名なモノだけではない
つまり熊本県の”くまモン”の名称は、クマが有名だからという理由ではありません。
県名に「熊」がついているし、「くまもと」と「くまモン」は一字違いで連想しやすい・・・そんな理由でしょう。
ゆるキャラを作る目的は、ご当地の名産品・特産品または観光名所などをアピールするだけではないことを改めて認識しました。
ご当地の「存在そのもの」に興味を引くための、まさにタレントの代わりなのでした。