面白いプロレスの試合が目に入ってしまいました。「アンドレザ・ジャイアントパンダ VS ハルク豊満(ホーマン)」の試合です。アンドレが大好きだったお父さん世代も子供たちも楽しめるし狙いが上手です。米国HBOでドキュメンタリー映画が放映されたアンドレ・ザ・ジャイアントの活躍と、私が初めてプロレスの試合の観戦に行った巡業テントの空気感も懐かしく思い出されました。(文中敬称略)
新根室プロレス所属「アンドレザ・ジャイアントパンダ」
新根室プロレスに気ぐるみ? の巨大パンダのレスラーが人気者になっています。
アンドレザ・ジャイアントパンダ VS ハルク豊満 新根室プロレス
プロフィール(出典:Wikipedia)
リングネーム | アンドレザ・ジャイアントパンダ |
本名 | 新新(シンシン) |
身長 | 300cm |
体重 | 500kg |
誕生日 | 2016年1月1日 |
出身地 | 中華人民共和国・四川省 |
所属 | 新根室プロレス |
デビュー | 2017年7月30日 |
身長3メートルの巨体
このアンドレザ・ジャイアントパンダ、本家のアンドレ・ザ・ジャイアントよりも80cm近くも身長が高い。
まわりの人と比べるとその巨大さがよく分かります。どうしても300cmにしたかったのでしょうね。
250cmだとアンドレとさほど差がなくなるので、どうしても3mまで上げてくる必要があったのでは・・・
と考えると、かつてのアンドレ・ザ・ジャイアントの巨大さがなおさら際立ちます。
家族で買物にも出かけるパンダ!?
このアンドレザ・ジャイアントパンダ、かなりの人気者だそうです。
2018年4月30日にマルシェに家族(カートから子パンダが顔を出している)で買物に出現。人だかりが出来ています。
彼女パンダ「ティンティン」と男の子パンダ
アンドレザ・ジャイアントパンダには「ティンティン」という彼女がいます。2018年3月に男のパンダを出産したという記事がスポーツ新聞に載りました。
「彼女」であって「奥さん」とは書いていないのもミソですね。
3メートル、500キロの世界最大のプロレスラー、アンドレザ・ジャイアントパンダに待望の2世が誕生した。
新根室プロレスは1日午前1時11分に、同選手の彼女ティンティンが、男のパンダを出産したと発表した。身長は約60センチで、体重は約10キロぐらい。
日刊スポーツ 2018/3/1 より引用
子パンダ(ラジャ・パンダ)誘拐事件
4月には子パンダ(ラジャ・パンダ)が誘拐されたとか(笑)→3日後には無事救出されています。
米国で話題再燃「アンドレ・ザ・ジャイアント」
2018年4月10日、アメリカのテレビ局HBOで、アンドレ・ザ・ジャイアントのドキュメンタリー映画が放送され、事前のプロモーション活動も盛んでした。
かつての盟友同士 アンドレ VS ハルク・ホーガン「世紀の対決」
さて、お気づきのことと思いますが、冒頭の動画は「アンドレ・ザ・ジャイアント VS ハルク・ホーガン」のパロディですね。
下の動画は本家の対決。1987年の「世紀の対決」と言われた名勝負です。
Hulk Hogan vs. Andre The Giant WrestleMania III WWE’ Official Clip | Andre The Giant | HBO
屈指の名シーンである「ホーガンがアンドレをボディスラムで投げたシーン」は、
- 最初の挑戦は失敗(0:22)
- 再度の挑戦で成功(2:25)
アンドレはアメリカでは絶対のベビーフェイスであったが、1987年、WWFでは長らく盟友だったハルク・ホーガンを裏切りヒールに転向、ボビー・ヒーナンをマネージャーに従え、コスチュームも黒のワンショルダーに変更した。
同年のレッスルマニアIIIではWWF世界ヘビー級王座を賭けホーガンと「世紀の対決」が行われたが敗れる。この試合でホーガンがアンドレをボディスラムで投げたシーンはアメリカプロレス史上屈指の名シーンとなった。
アンドレ・ザ・ジャイアントの「ドキュメンタリー映画」放送
特集することになった経緯はよく分かりませんが、米国のHBOでアンドレ・ザ・ジャイアントの「素顔を捉えた」テレビ映画が放送されました。
15歳までは普通の身長だったアンドレが「先端巨大症」という病気にかかり成長が止まらなくなったことやその治療を拒み、痛みに耐えながらプロレスを続けたこと等、アンドレの伝説を振り返っているとのこと。
予告編で挟まれる写真からも彼の苦労ぶりがよく分かります。
Andre The Giant Official Trailer (2018) | HB
Andre The Giant Official Trailer #2 ft. Vince McMahon, Hulk Hogan, Arnold Schwarzenegger | HBO
番組の紹介をする記事で「思い至らず盲点だったな」と感じたのが次の一節です。
「巨人には何もない」・・・こういうのを「仕方がない」で済ませずに何か解決策を探すことが、新しいサービス、ビジネスや技術革新へ繋がっていくのでしょうね。
この作品で最も胸を突かれる瞬間で、アンドレが自分の日常生活上の困難を語るシーンがある。「どこでも何もかもが難しいんだ」と深くしかし疲れた声でアンドレは語る。
「巨人用には何もない。視覚障碍者にも、その他の障碍者にもいろいろあるのに。巨人には何もない。だから自分からそちらに合わせるしかない。でもそれはたやすいことじゃないんだ」と。
下の記事では「先端巨大症」と苦闘するアンドレ・ザ・ジャイアントの姿が詳しく書かれています。
私とプロレス
私の兄が大のプロレス好きでした。自宅には(プロレス雑誌の)「ゴング」と「週刊プロレス」が常に転がっていました。
私もそれらの雑誌を読み、一緒にプロレスのテレビ放送を見ているうちに、自然と(何となく)プロレス好きになっていったのでした。
プロレス初観戦
初めて生のプロレス観戦に行ったのは小学生の時。地元に巡業に来た全日本プロレスの興行を観に行きました。
空き地か駐車場に設置された大きなテントの中にリングがありました。
立ち見の輪の後ろの方から、つま先立ちになりながら見るそのプロレスは、テレビでよく見るそれとはかなり異なっていました。「ショー」の要素がより強いというか・・・
ウルトラマンのごとし「ジャンボ鶴田」
ジャンボ鶴田が、ヒール(=悪役)に一方的に投げられ飛ばされ、わざとらしくフラフラして絶体絶命・・・という感じになると、会場から「ツ・ル・タ」コールが始まります。
するといきなり元気になった鶴田が猛然と反撃し、すぐさま抑え込んでカウントスリーでフィニッシュです。まるでウルトラマンの番組を見ているようでした。
ただし、間近でみるジャンボ鶴田の二の腕の筋肉は感動的ですらあって、
「あ、プロレスというのは、鍛え上げた肉体を駆使して、一般人がやったら大怪我するような技を掛け合うスリルを楽しむ、一種のサーカスみたいなものなんだ」
と割り切って観ることができるようになったきっかけでもありました。
メインイベント「ジャイアント馬場 VS ブルーザー・ブロディ」
観戦した興行のメインイベントは「ジャイアント馬場 VS ブルーザー・ブロディ」でした。
この試合はすぐに場外乱闘となりました。お互いに首根っこを掴んだまま、ジャイアント馬場とブロディが、私の立っていたエリアに向かって突進してきました。
その距離1m強。この世のものとは思えない巨体二人を見上げる形となり興奮MAX。
「危ないよ!危ない! 道を空けて!!」
スタッフの人が叫びます。まわりの観客は「キャーキャー」叫びながら、散らばります。
馬場とブロディはそのままテントの外に出ていきます。私たちも後を追いかけます。
テントから出ると、ジャイアント馬場は何事もなかったかのように、控室に向かって戻り始めました。
しかし、子供たちに野次られたブルーザー・ブロディは興奮した様子(パフォーマンスでしょうが)。
脇にあった花壇に埋め込まれていた5連くらいの鉢植えを片手で地中から引き抜き、振り回して子供たちを威嚇しました。
すごいパワー!! みんな怖がりながらも大喜びです。
「IQHL」Bruiser Brody Tribute – Legacy Of Brutality
興行としてのプロレス
そんな私の子どもの頃のプロレス観戦は、楽しい思い出として、まだ鮮明に脳裏に焼き付いています。
新根室プロレスはアンドレザ・ジャイアントパンダ以外にもまだ色々と「おふざけ」企画を繰り出していて楽しいです。
なにせ「プロレスの起源はサーカスの見世物」という説が有力です。
もっと「奇想天外なおもしろ企画」が地方だけでなく大都市圏でも出てきて欲しいと思うのは私だけでしょうか。