東京電力の営業エリアでは抜群の知名度を誇ったマスコットキャラクターの「でんこちゃん」。四半世紀にわたり愛された彼女は震災後の2012年にリストラされ一時消えていました。2年後に復帰したものの、また新たなピンチが迫っているようにも見えます。(文中敬称略)
2012年3月にリストラされた東電の人気キャラクター「でんこちゃん」
東京電力を利用している地域の人にはたいへんに馴染みが深い東京電力のマスコットキャラクター「でんこちゃん」。
でんこちゃんの登場は1987年、四半世紀にわたり親しまれた
でんこちゃんは1987年にパンフレットに初登場。
1991年からテレビCMにも登場し、漫画家「内田春菊」の愛らしいキャラクターが人気を得ました。
ときどき幼いイメージで描かれることもあるでんこちゃん。
しかし実は設定は主婦です。本名は「分電でんこ」といいます。
震災と原発事故の影響で登場自粛→経費削減でリストラ
テレビのCMでは「じゃん!」と登場し「電気を大切にね!」と啓蒙するとともに、自分自身の公式ホームページまで持っていたでんこちゃん。
2011年3月の震災と原発事故の直後からCMは放送されなくなり、公式ホームページも削除されました。
そして2012年3月末の(内田春菊との)契約満了時に契約更新されず、正式に消えてしまったのでした。
東京電力の広報の話しによれば「経費削減」とのことで「でんこちゃんがリストラされた」と話題になったのでした。
2年後に電撃復帰した「でんこちゃん」
でんこちゃんのキャラクター契約が更新されずに姿を消し、2年以上が経過した2014年10月にサプライズニュースが飛び込んできます。
「でんこちゃんが復帰する」というニュースでした。
「今年8月末頃から、HPに復帰していました。でんこちゃんが不在の間に、その好感度の高さを再認識し、コミュニケーションツールとして彼女に頼るしかないと判断したからです」
NEWSポスト 2014年10月20日 より引用
でんこちゃんは「教えて!でんこちゃん」というコーナーで控えめに登場しています。
facebookに公式ページも開設されました。
でんこちゃんにライバル出現、2018年7月に新キャラクター「テプコン」登場
でんこちゃんが復帰してから4年後の2018年7月、東京電力は新しいマスコットキャラクター「テプコン」を発表します。
この新しいマスコットキャラクター「テプコン」の登場は、でんこちゃんの再リストラを展望しているのでしょうか?
ちなみに「でんこちゃん」の公式facebookページは2016年4月で更新がストップしています。
【追記】約5年ぶり?に登場!でんこちゃん
2021年1月1日、東京電力パワーグリッド株式会社のTwitterにでんこちゃんのイラストが登場しました。
東京電力パワーグリッドは東京電力ホールディングス株式会社の100%子会社で「首都圏エリアで、送配電ネットワークを活用し、電力の供給等を行う送配電事業会社」です。