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全国に普及し始めた ”ヘルプマーク”  目にしたら、どうすればいい? 地下鉄の車内。目の前の座席の女性がバッグに赤色のマークをぶら下げている。以前ネットに流れる記事を読んで「知っていたつもり」だった。しかし今この瞬間に正式名称が出てこない。「このマークの正確な意味を言えるか?」  自問してみたが、答えは「NO!」。聞きかじりじゃダメだ! と痛感。反省を込めて、まとめてみました。

外見からは分からない人が「援助や配慮の必要」を知らせる

『優先席に座っていた”ヘルプマークを付けた”若い女性を、マークの意味を知らないお年寄りが叱りつけて問題となった』

たしかそんなツイートがTwitterやfacebookで拡散されていました。自分も初めてそのマークの意味を知り、「これからは気にして見ていよう」と思っていました。

 

そして、それから半年以上が過ぎたとき、そのマークに初遭遇したのです。

(あっ! これだ。何ていうマークだったけ? たしか優先席で揉めたっていう記事だったな・・・ペースメーカーだったかな? でも周りの人たちは平然とスマホいじってるな・・・)

しばらく頑張りましたが思い出せません。少しパニックになりました。

(思い出せないって!? 実地で役に立たないなんてーー!)

 

ショックを受けた私は家に帰ると調べまくりました。

東京都の『ヘルプマーク特別サイト』の説明が最も詳しく正しく書かれていると思いますので、そのまま引用させていただきます。

 

Q.ヘルプマークとは?

援助や配慮を必要としている方々が、そのことを周囲の方に知らせることができるマークです。

Q.マークはどのような人に配っているのですか?

ヘルプマークの対象者は、義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、妊娠初期の方など、援助や配慮を必要としていて、配布を希望する方々です。 しかしながら、身体機能等に特に基準を設けているわけではありません。ヘルプマークの配布に当たっては、必要な都民の方々が円滑にマークを活用することができることに配慮し、特に書類等の提示は必要なく、お申し出に対しお渡しすることとしています。
マタニティマークと同様、御家族等が代わりにいらっしゃる場合も、お渡ししています。

東京都福祉保健局ホームページ より引用

東京都が推進している、ヘルプマークの紹介サイトです。ヘルプマークは、援助や配慮を必要としていることが外見からは分からない方々のために制作されたものです。

特に明確な基準を設けているわけではないのですね。書類等の提示も必要なく、申し出に応じて配布しているとのこと。

 

2012年に東京で生まれ、今や全国に普及が進みつつある

”東京都”が考案・開発し、東京都交通局から導入

ヘルプマークは、人工関節を使用する”東京都議会議員”の提案がきっかけで誕生

2012年10月、都営地下鉄大江戸線でヘルプマークの配布や優先席へのステッカー標示等が開始されます。そして順次「東京都交通局」の交通機関で導入されていきました。

2014年からは民間企業への働きかけも行い、普及の輪が広がっています。下のサイトに様々な取組が紹介されています。

東京都が推進している、ヘルプマークの紹介サイトです。様々な取組の報告をしています。

なお、ヘルプマークの著作権、商標登録は東京都は保有しています。

 

2017年7月 JIS Z8210(案内用図記号)に追加

JIS(日本工業規格)=製品の種類・寸法や品質・性能、安全性などを定めた国家規格

(1)案内用図記号に関するJIS改正
案内用図記号(ピクトグラム)は、言葉によらない、目で見るだけで案内を可能とするものです。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、日本人だけでなく外国人観光客にもより分かりやすい案内用図記号とするため、JIS Z8210(案内用図記号)について、国際規格(ISO)との整合の観点から7種類の案内用図記号を変更し、15種類の新しい案内用図記号及び「ヘルプマーク」を追加しました。今後、より円滑に移動しやすい環境整備の実現が期待されます。

経済産業省ホームページ より引用

 

JISに追加され公的なマークとしての意味を持ってから各自治体で導入が加速しています。2017年11月時点の新聞記事では14都道府県で導入済みとのこと。

ボランティア団体「全国ヘルプマーク普及ネットワーク」(静岡県三島市)によると14都道府県の内訳は都や近畿の自治体のほか、▽北海道▽青森▽栃木▽神奈川▽岐阜▽徳島▽愛媛▽広島--。都は2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、全国への普及を目指す。

毎日新聞 2017/11/11 より引用

ただし「認知度が追いついていない」ことが大きな課題となっています。

 

ヘルプマークを見かけたらどうすればいい?

  • 電車・バス内で席をゆずる
  • 駅や商業施設で困っていたら声をかける
  • 災害時に避難を支援する

下に、東京都のヘルプマーク特別サイトから引用しておきます。

電車・バスの中で、席をお譲りください。
外見では健康に見えても、疲れやすかったり、つり革につかまり続けるなどの同じ姿勢を保つことが困難な方がいます。 また、外見からは分からないため、優先席に座っていると不審な目で見られ、ストレスを受けることがあります。

駅や商業施設等で、声をかけるなどの配慮をお願いします。
交通機関の事故等、突発的な出来事に対して臨機応変に対応することが困難な方や、立ち上がる、歩く、階段の昇降などの動作が困難な方がいます。

災害時は、安全に避難するための支援をお願いします。
視覚障害者や聴覚障害者等の状況把握が難しい方、肢体不自由者等の自力での迅速な避難が困難な方がいます。

東京都福祉保健局ホームページ より引用

 

「ヘルプカード」”連絡先や必要な支援内容など”を記載し作成

”ヘルプマーク”と同じマークが書かれたカードもあります。障害のある方などが災害時や日常生活の中で困ったときに、周囲に自己の障害への理解や支援を求めるためのものです。合わせて知っておくと良いです。

関連する外部サイト

毎日新聞の記事に登場する「全国ヘルプマーク普及ネットワーク」

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