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お取引先の付き合いで参加した非日常体験「仏道修行」の様子。本日(2018年4月24日)に行ったオンデーズの社内イベント『OWNDAYS SUMMIT 2018』。 メインのお取引銀行は、約8時間の長時間にも関わらず、最初から最後までご観覧くださいました。驚きとともに感無量です。私も銀行員時代に取引先の行事に参加することがありました。その中で最も印象に残っているのが「比叡山延暦寺」の修行体験です。

比叡山延暦寺がある場所は京都か滋賀か?

住所は滋賀県大津市となっているが・・・

比叡山延暦寺の所在地を検索すると「滋賀県大津市」となっています。しかしながら、有名なCMキャンペーンの『そうだ 京都、行こう。』では、京都の名所としてしばしば比叡山延暦寺が取り上げられています。CMのウェブサイトご参照 ↓

JR東海の京都観光情報【そうだ 京都、行こう。公式サイト】。初夏・夏のキャンペーン情報を紹介しています。

 

延暦寺とは比叡山に点在するお堂の総称

実は、「延暦寺」というのは、京都府と滋賀県にまたがる「比叡山」に点在する約100ある堂宇(=お堂)の総称であり、一塔の建造物があるわけではないのです。

「延暦寺」とは、比叡山の山内にある1700ヘクタールの境内地に点在する約100ほどの堂宇の総称です。延暦寺という一塔の建造物があるわけではありません。山内を地域別に、東を「東塔(とうどう)」、西を「西塔(さいとう)」、北を「横川(よかわ)」の三つに区分しています。これを三塔と言い、それぞれに本堂があります。

比叡山延暦寺ウェブサイト より引用

三塔の分布地図あり ↓

ご案内 「延暦寺」とは、比叡山の山内にある1700ヘクタールの境内地に点在する約100ほどの堂宇の総称です。延暦寺という一塔の建造物があるわけではありません。 山内を...

 

研修道場『居士林(こじりん)』

私が大阪の富士銀行北浜支店にいたとき。阪神淡路大震災が起きる前の年なので1994年の話です。

あるお取引先が、研修の一環として毎年、社員数名を「比叡山延暦寺の修行体験」に送り込んでいました。銀行も「お付き合い」で、行員数名をその研修へ一緒に参加させることが恒例行事となっていました。そして銀行側からは私を含む3名が延暦寺に送り込まれたのでした。

 

仏道修行(体験コース/研修コース)

修行体験は西塔(さいとう)にある『居士林』という研修道場で行われます。日帰りの「体験コース」と泊まりの「研修コース」があり、1泊2日または2泊3日のコースがあります。

 

1泊2日の研修コースに参加した

私が参加したのは1泊2日の研修コースでした。全体の研修参加者は数十名。研修の様子はこちらの写真が出ています ↓

研修道場「居士林(こじりん)」 豊かな自然の中でゆったりと流れる、時間(とき) あふれるモノや情報の中でつねに忙しく、不安を抱きながら暮らしている私たち。時には...

 

座禅

まずは座禅から始まります。

古いお堂の板の間。薄い座布団の上に足を組み、ひたすら瞑想します。全員が何度か棒で叩かれます。この棒は「警策(きょうさく、けいさく)」と呼びます。悲鳴を上げるほどではありませんが、それなりに痛いです。

叩き方や回数は宗派によって異なるとのこと。延暦寺の場合は正面から、両肩それぞれ3回ずつ叩かれます。リズミカルに「パン、パン、パーン」という感じです。叩かれた後は両手を合わせてお辞儀をします。

 

食事

食事はいわゆる「精進料理」でしょうか。ものすごい薄味です。食事も修行の一つとして捉えられているため、ルールが厳しいです。

音を立てるのは厳禁です。

私語はもちろんのこと、器や箸の上げ下げや食べる時の音を全く排除することが求められます。たくあんも音を立てずに食べろと言われます。食事中はさすがに警策で叩かれることはありませんが、音をたてると僧侶の怒号が飛びます。

 

写経

たぶん、この写経が一番キツかったかもしれません。板の間にペラペラ座布団。これに正座をしながら1時間、ひたすらお経を書き写します。ご想像のとおり、足が痺れて、とんでもないことになります。

 

風呂~就寝

風呂は時間制限(たしか5分?)、狭い風呂場に数名が押し込まれカラスの行水状態です。風呂場の中には僧侶が入ってこないので、一緒に参加した後輩は「何でこんな目にあわなきゃいけないのか。あのくそ坊主がーー!」とボヤいていました。

風呂からあがると、早い時間に就寝です。1部屋に6名のせんべい布団が折り曲げて並べられ、全員が布団の前に正座です。そして理由もなく、全員が警策で叩かれます。

 

起床~ランニング

翌朝は日の出前に起床です。そして全員で境内の周りの道路をランニングします。若い僧侶が先導していきます。すると前の晩に愚痴を言っていた若い後輩は、「くそ坊主の鼻を明かしてやります」と私に囁くと、先頭を走る僧侶を一気に抜き去りました。気がついた僧侶もスピードアップします。そしてお互いにデッドヒートしながら、どんどんと先へ行ってしまいました。

ゴールである境内に着くと、後輩は勝ち誇った笑みを浮かべ「やりましたよ! 勝ちました!」と得意げでした。近くで息を切らしている僧侶の悔しそうな顔と言ったら・・・

 

この日はこの後も、食事や座禅へと続きました。彼がどういう目にあったかは知りません。座禅で瞑想に耽れば、他人の様子など気にも留めなくなりますから。

 

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