東京の新宿から近い「中野坂上」には、かつてこの地が製粉業が盛んであった名残を示す変わったモニュメントを見ることができます。(文中敬称略)
中野坂上にある不思議なモニュメント
東京の地下鉄「中野坂上」駅の地上出口からすぐの場所に、風変わりなモニュメントがドンと置いてあります。
地図で示すとこのあたり。新宿駅から車で5、6分くらい離れた場所になります。
中野坂上の近辺はそば粉の製粉業が盛んだった
近所に長く住んでいる方が「あれは石臼」と教えてくれました。実は、この建物も「マンションストーンミル」という名称でした。
かつて、この中野坂上の界隈は、そば粉の製粉業が盛んだったのです。
幕末から大正にかけ、中野坂上あたりは神田川の水力を利用した蕎麦が名産で、江戸の大半の蕎麦屋向けの蕎麦粉を挽いてたそうだ。
青梅街道沿いの「石森製粉」は明治5年創業、今もここに本社がある。
入り口に実際に使ってた石臼がどーんと置いてある。 pic.twitter.com/GVmL5Vh8cG— もっちゃん家 (@puchu2525) 2018年5月14日
製粉業が発展した背景には、すぐ近くを流れる「神田川」の水力利用と物流の便の良さが背景にあるとのことです。
その昔、神田川の水力と青梅街道の物流が交差する中野坂上付近では製粉業が発展し、幕末から大正のはじめにかけて6社が製粉業を営んでいたといわれています。
その中でも石森製粉は現在まで存続し、そば粉の製造販売を行っています。
まるっと中野「石森製粉の石臼」から引用