破天荒フェニックスでも描かれるOWNDAYSの再生途上の状況を、私はよくアクション映画『スピード』に例えます。爆発を回避するためバスをノンストップで暴走させざるを得ない状況で、必死にもがく姿が当時と重なるのです。(文中敬称略)
破天荒フェニックスはアクション映画『スピード』のバスみたい?
ビジネス小説『破天荒フェニックス オンデーズ再生物語』を読んだ方々から時々「大変な状況でよく大丈夫でしたね?」と聞かれます。
「大変な状況でどうして辞めなかったのか?」や「よく持ちこたえられましたね?」という種類のコメントに対して、私が当時の状況を説明するために例えとして出すのは、1994年公開のアメリカ映画『スピード / Speed』です。
監督は映画『ダイ・ハード』の撮影監督
映画『スピード』の監督は、オランダ出身の ヤン・デ・ボン / Jan de Bont 。本作が監督デビューです。
実は、ヤン・デ・ボンは1988年公開のアクション映画『ダイ・ハード / Die Hard』の撮影監督でした。
『ダイ・ハード』の大ヒット以降は下火になっていたアクション映画の人気を、『スピード』が再燃させた事実は興味深いです。
アカデミー賞の2部門(音響関係)を受賞
なお、映画『スピード』は、アカデミー賞で次の2部門を受賞しました。
- Sound(音響)
- Sound Effects Editing(音響効果編集)
主演は”アクション・スター”キアヌ・リーブス
主演の キアヌ・リーブス / Keanu Reeves は、この映画『スピード』で一躍スターダムにのし上がり、1999年公開の『マトリックス / The Matrix』で人気を不動のものとします。
時速80キロ以下になると爆発するバス!?
映画『スピード』では、爆弾魔とSWAT(Special Weapons And Tactics=アメリカの警察特殊部隊)の攻防が描かれています。
とくにメインの見せ場となるのが、爆弾を仕掛けられたバスが暴走するシーン。このバスは速度が時速50マイル(約80キロ)以下になる爆発するのです。
爆弾魔とSWATによる、手に汗握る攻防を描いたノンストップ・アクションで、速度が50マイル毎時(約80km/h)以下になるとバスが爆発するという設定と、次から次へと起こる危機を頭脳的かつゲーム感覚で解決していく展開が繰り広げられる。
スピード(映画)- Wikipedia より引用
さあ、キアヌ・リーブスが扮するSWAT隊員はどうする!?
暴走を続けるしかないバスに会社の姿が重なる
バスは、車を次々とクラッシュさせ、道路をぶち壊しながら暴走を続けます。スピードを緩めたり止まったりすると爆発するのですから仕方ありません。
しかし(外からは暴走しているだけに見える)バスの中では、(SWAT隊員の)キアヌ・リーブスや(バスを運転するヒロイン役の) サンドラ・ブロック / Sandra Bullock が、何とかバスの乗客を救おうと、必死で奮闘を続けていたのでした。
OWNDAYSの再生途上においても、まともな資金調達ができない状況で、会社を破綻させずに成長を続けるためにノンストップで奮闘していました。
毎月毎月繰り返し襲ってくる資金不足に対し、爆発(破綻)しないよう運転を続け、爆発を回避するためのアクションを次々と繰り出す・・・もう辞めようとか精神的に参るとか、そんな余裕など微塵もなかったわけです。
私が語る「比喩」が理解できない方は、ぜひ映画『スピード』をご覧ください。