トレンディドラマの金字塔『東京ラブストーリー』の原作マンガの続編が2017年に単行本化されました。
続編の設定は「オリジナルの25年後」で主人公の年齢は50才。「自分と同じ世代か!?」と本編を読み返してみたところ、年代を特定するヒントを見つけました!!(文中敬称略)
トレンディドラマの金字塔『東京ラブストーリー』鈴木保奈美・織田裕二主演
「東京ラブストーリー」は、バブルの末期のテレビドラマでブレイクした印象が強いです。
しかし実は、私はドラマではなく原作マンガで作品を知りました。
フジテレビ”月9”(=月曜9時枠)ドラマ「純愛三部作」
ちなみにバブル期の末期となる1990年-1991年に爆発的な人気を誇ったドラマには「純愛三部作」と呼ばれている作品があります。
- すてきな片想い(1990年10月~12月放送)
- 東京ラブストーリー(1991年1月~3月放送)
- 101回目のプロポーズ(1991年7月~9月放送)
純愛三部作の中でも特に『東京ラブストーリー』は、トレンディドラマの金字塔とも言えるインパクトで、いまだに人気が衰えません。
原作者の柴門(さいもん)ふみは弘兼憲史のパートナー
マンガの作者は「柴門(さいもん)ふみ」。
ご主人は、あの『島耕作シリーズ』で有名な、弘兼憲史。
OWNDAYS MEETS 11th GUEST:弘兼 憲史 (漫画家)
コミック界のビッグカップルです。
音楽界で言えば、山下達郎と竹内まりや夫妻みたいな感じ?
柴門ふみは元は弘兼憲史のアシスタントだったこともあり、二人の画風はどことなく似ている感じもします。
小学館『ビッグコミックスピリッツ』で連載されていた時期
「東京ラブストーリー」は、小学館の『ビッグコミックスピリッツ』で1988年~1989年にかけて連載されていました。
ビッグコミックスピリッツは青年向けマンガ週刊誌で、講談社の『コミックモーニング』と人気を二分していました。
「東京ラブストーリー」が連載されていた時期は、高橋留美子の『めぞん一刻』の連載が終了してからしばらく後。
また浦沢直樹の『YAWARA!』の人気が高まっていた頃と記憶しています。
同時期の『コミックモーニング』では『課長島耕作』が大人気だったので、この2誌を毎週欠かさず買って読んでいました。
2016年に27年ぶりの続編『東京ラブストーリー 〜After 25 years〜』連載!
2016年に東京ラブストーリー本作の「25年後」の設定で『東京ラブストーリー 〜After 25 years〜』が連載されました。
2016年、週刊ビッグコミックスピリッツの創刊35周年記念の一環で、同年9号に『東京ラブストーリー 〜After 25 years〜』のタイトルで、本作の25年後のを描いた続編が読み切りにて掲載。
読み切り作品のその後を描いた同タイトルの連載作品が、11月10日発売の女性セブンで全7回で連載。
東京ラブストーリー Wikipedia より引用
続編の設定は25年後。主人公たちの年齢は50才!
東京ラブストーリー〜After 25 years〜の設定は、オリジナルの物語の25年の設定です。主人公は50才の中年になっています。
ネタバレするので、内容については一切触れません。一言だけ。
オリジナルが好きな人は読むべき。
オススメします!!
作品の年代設定のヒントを2箇所見つけた
『東京ラブストーリー』の続編では主人公の年齢が「50才」とはっきり書かれています。
一方、オリジナル作品には主人公たちの年齢や年代設定はハッキリとは書かれていません。
しかし注意深く全4巻を読み返してみると、ヒントとなるポイントがありました。
富士銀行のロゴマークが新しい
単行本第2巻の場面が切り替わる際の風景カット。富士銀行の看板がハッキリと描かれています。
このロゴマークに注目しました。(富士銀OBでないと絶対に気がつかないかも)
東京ラブストーリー (2)(ビッグコミックス) 150ページ より引用
富士銀行は1988年(昭和63年)にロゴマークを一新しています。通称『ダイナミック フジ』と呼んでいるマークです。
原作マンガでは、この新ロゴマークが描かれています。
写真で見る「富士銀行の120年」(富士銀行/非売品)より引用
つまり、この「ダイナミックフジ」の看板が描かれている場面は、1988年後半以降であることが確実となります。
Winkの話題が出るものの、おじさんは知らない。
主人公の永尾カンチに少年が質問するシーンがあり、歌手の「Wink」のどちらが好きかと尋ねています。
そしてこの場面に同席する中年男性は「Wink」のことを知りません。
東京ラブストーリー (2)(ビッグコミックス) 36ページ より引用
Winkがブレイクするのは1988年11月リリースのヒット曲『愛が止まらない』以降です。
よってこの少年の質問シーンは1989年であると推測できます。
カンチとリカが付き合い始めたのは1989年(平成元年)だ!
上記2つポイントを含めて総合的に判断すると、永尾カンチと赤名リカが愛し始めたのは「1989年の夏前」の必要があります。
2人が互いに惹かれ始めたこの年が「医大生の三上健一が最終学年」であることから逆算すると、主人公たちが生まれた年代も特定できます。
ズバリ!!
1988年(昭和63年)に新社会人になった世代=1965年~1966年生まれの年代
ひのえうま生まれの私の1学年上の年代ですね。これで、安心して25年後の東京ラブストーリーに共感することができます。